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現代諸方言に見る推量形式の用法変化 ―<認識>から<伝達>へ―

研究課題

研究課題/領域番号 07J03699
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 日本語学
研究機関大阪大学

研究代表者

白岩 広行  大阪大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2009年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード推量形式 / 言語変化 / 確認要求 / 談話的機能 / ウチナーヤマトグチ / 北海道方言 / 若年層方言 / 推量 / 方言 / 若年層 / 東京方言 / 京阪方言 / 通時変化
研究概要

日本語の推量形式には「明日はたぶん雨だろう」のように単に話し手の見込みを示す<推量>の用法と「ほら、あそこにポストがあるだろ」のように聞き手に確認を求める<確認要求>の用法がある。本研究は、これら推量形式について、より基本的な<推量>の用法から<確認要求>の用法が拡張してゆく過程を通時的に記述するものである。
近世後期以降の中央語である江戸・東京のことばにおいて、ダロウにそのような通時的変化が見られること、また近年の諸方言ではそれがさらに進み、「推量」形式としての特性を失い、確認要求専用形式化しつつある例があることは、昨年度までに明らかになっている。
本年度は、静岡・湘南などの若年層話者を対象に、方言推量形式の記述を進めつつ、言語接触の関わる事例として、沖縄・北海道の方言も視野に入れた。沖縄若年層方言(ウチナーヤマトグチ)の場合、伝統的な方言形式ハジを引きずる形で、ハズという形式が「推量」の意味を強固に担っているため、標準語から取り入れられた推量形式ダロウ・デショウの使用が<確認要求>に偏っている。これは南米の沖縄系移民コミュニティでも同様のようである。
また、北海道(内陸部)方言の場合、開拓による方言接触後、いわゆる「北海道共通語」が形成された時点で、推量形式ベ・ショは文末でしか用いられなかったであろうことが、移住後3世にあたる現在の後年層話者への聞き取りで確かめられた。また、ベ・ショは、標準語の「デハナイカ」相当の用法(驚きの表示など)にまで、文末詞的な性格を強く保ちながら、意味を拡大していることを確かめた。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ボリビアのオキナワ移住地における言語接触2010

    • 著者名/発表者名
      白岩広行・森田耕平・王子田笑子・工藤眞由美
    • 雑誌名

      阪大日本語研究 22

      ページ: 11-41

    • NAID

      120004840693

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 福島県郡山市方言の推量・意志表現バイ--若年層における確認要求表現への変化--2008

    • 著者名/発表者名
      白岩広行
    • 雑誌名

      待兼山論叢 日本学編 第42号

      ページ: 37-55

    • NAID

      120004840526

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 推量形式の意味変化-東京方言における-2008

    • 著者名/発表者名
      白岩広行
    • 学会等名
      変異理論研究会第129回発表会
    • 発表場所
      関西大学
    • 年月日
      2008-03-08
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://shiral982.blog48.fc2.com/

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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