研究課題/領域番号 |
07J03755
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
常 金海 東京大学, 医学部附属病院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / short interference RNA / インターフェロン / PKR / MxA / Interferon stimulated genes: ISGs / knockdown / 2',5'-AS |
研究概要 |
C型肝炎ウイルスは現在慢性肝炎・肝硬変・肝臓癌の主要な病原因子であると考えられている。臨床ではその治療法として、主にインターフェロンが用いられている。インターフェロンにより誘導される遺伝子、PKR、MxAなどが知られており、ウイルス増幅を抑制する重要な役割があると考えられている。 本研究では「PKR stable knock down(PKR SKD)細胞株」を作成した。Feoレプリコン(複製をルシフェラーゼ活性で測定できるサブゲノムレプリコン)を導入し、レプリコシのstable colony」を作成した。PKR stable knockdown細胞では、インターフェロンの抗レプリコン活性がcontrol細胞株に比し、有意に減弱していた。しかし、臨床的なヒトでの治療濃度でPKR stable knockdown細胞においてもレプリコンの増殖はほとんど抑制された。以上より、インターフェロンにより誘導されるPKRは、生理的にC型肝炎ウイルス増殖抑制において重要な役割を担うことが示唆されたが、インターフェロン治療には必須ではない可能性があると考えられた。 また「MxA stable knock down(MxA SKD)細胞株」を作成した。インターフェロン添加後のCore抗原の分泌についても検討した。MxA stable knockdown細胞では、最大治療濃度でインターフェロンの抗C型肝炎ウイルス活性がcontrol細胞株に比し、有意に減弱していた。以上より、インターフェロン誘導遺伝子の一つであるMxAは、生理的なにC型肝炎ウイルス増殖抑制においてもインターフェロン治療においても重要な役割を担うことが示唆された。 本研究では、代表的なインターフェロン誘導遺伝子であるPKR、MxAが抗C型肝炎ウイルス効果を有することを認めた。またMxAをknockdownすることにより、より効率的なC型肝炎ウイルス複製と、インターフェロンによる抗C型肝炎ウイルス効果の減弱を認めた。
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