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イネにおける湾曲型倒状抵抗性の制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 07J03950
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 作物学・雑草学
研究機関独立行政法人農業生物資源研究所

研究代表者

柏木 孝幸  独立行政法人農業生物資源研究所, 植物科学研究領域, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードイネ / 倒伏抵抗性 / 量的形質遺伝子座 / 量的形質遺伝子
研究概要

本年度の計画に基づき、分子生理学的研究として倒伏抵抗性QTL(pr15)の遺伝子特定に向けたpr15染色体領域の矮小化、環境応答研究として直播栽培条件及び落水時期がpr15の作用に与える影響の解析を行った。日本晴の遺伝的背景にpr15を有する系統NIL63に日本晴をバッククロスした後代系統(BC1F2)1700個体について一塩基多型(SNPs)マーカーを利用して44個体を選抜し、圃場に移植した。選抜個体における遺伝型情報と下位部押し倒し抵抗値の結果から、QTL解析ソフトQgeneを用いてpr15染色体領域の矮小化を行った。検出したQTLの対数オッズ比のピークから、pr15の領域を約0.3Mbpまで絞り込むことができた。コシヒカリの遺伝的背景にpr15を有する系統CSSLpr15とコシヒカリを直播栽培し、倒伏抵抗性、葉身の老化特性、並びに下位部茎の炭水化物再蓄積特性を比較した。直播栽培条件においてコシヒカリは倒伏が確認されたがCSSLpr15は倒伏しなかった。両系統の葉身のクロロフィル含量及び下位部茎の非構造性炭水化物含量を比較すると、CSSLpr15はコシヒカリよりも止葉より下位に位置する葉身の老化が遅く、さらに下位茎への炭水化物再蓄積も高かった。出穂以降の落水時期を出穂後、出穂から2週間後、出穂から4週間後とし、CSSLpr15とコシヒカリの倒伏抵抗性、葉身の老化特性、並びに下位部茎の炭水化物再蓄積特性を比較した。早期落水条件においてCSSLpr15はコシヒカリよりも下位部押し倒し抵抗が高かった。出穂から4週間後の落水条件ではコシヒカリの下位部押し倒し抵抗が他の条件下よりも高くなり、CSSLpr15と同等になった。葉身の老化特性において出穂期以外の落水条件ではCSSLpr15の老化遅延が確認された。下位部茎の乾物重を炭水化物再蓄積の指標として両系統を比較すると出穂期から2週間後以外の落水条件ではCSSLpr15の乾物重増加が確認された。本年度の結果からpr15は直播栽培条件下及び出穂後の早期落水条件下において下位部の支持力を高めることが明らかになった。さらに出穂後の落水条件が下位部の支持力及び炭水化物再蓄積決定に関与していることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Improvement of lodging resistance with QTLs for stem diameter in rice (Oryza sativa L.)2008

    • 著者名/発表者名
      Takayuki Kashiwagi
    • 雑誌名

      Theoretical and Applied Genetics 117

      ページ: 749-757

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Indian rice "Kasalath"contains genes that improve traits of Japanese premium rice"Koshihikari"2008

    • 著者名/発表者名
      Yuka Madoka
    • 雑誌名

      Theoretical and Applied Genetics 116

      ページ: 603-612

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 窒素施肥量が倒伏抵抗性QTL"pr15"の作用に及ぼす影響2008

    • 著者名/発表者名
      柏木孝幸
    • 学会等名
      日本作物学会第225回講演会
    • 発表場所
      農林水産省農林水産技術会議事務局筑波事務所
    • 年月日
      2008-03-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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