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白神山地における社会‐環境問題としての猿害解決を目的とした領域横断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07J05374
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 資源保全学
研究機関宇都宮大学 (2009)
京都大学 (2007-2008)

研究代表者

江成 広斗  宇都宮大学, 農学部, 特任助教

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードニホンザル / 個体数推定 / 生息分布推定 / 野生動物管理 / GIS / 耕作放棄地 / 生物間相互作用 / 合意形成 / 植物生理 / 個体群管理 / 生息密度 / 猿害問題 / 農村計画 / 樹皮食
研究概要

1、ニホンザル生息密度推定:昨年度に引き続き白神山地北東部に生息するニホンザルの捕獲を実施し、捕獲個体の内1頭に新たに発信器を装着し、行動圏推定法による個体数・群れ数の算出を試みた。ここで算出した個体数・群れ数と、当該研究で開発した足跡カウント法によって推定した個体数・群れ数を比較し、当該推定法の精度・確度の更なる検証を行った。その結果、気象条件や調査者によって、雪面に残される足跡カウント数にバイアスが発生しやすいことが明らかになり、当該推定法を実施する際に十分な事前配慮が必要であることが示唆された。
2、猿害発生にかかわる社会的要因:当該地域の農家を対象に実施したヒアリング調査(猿害発生農地、耕作放棄地の分布、農家の被害意識・営農意欲など)の取りまとめとデータ解析を継続した。白神山地東部地域において、本種の更なる分布拡大が顕著にみられ、被害も徐々に発生しはじめている現状が明らかになった。一方、被害が本格化する前の地域において、被害の「予防」に対する意識は低い。被害に対する予防的対処の重要性を地域に普及するための啓蒙活動と、人の生活圏へと向かう更なる分布回復を抑制するための積極的な個体群管理手法の確立が望まれる。
3、ニホンザル樹皮食が被採食樹木に与える植物生理学的影響:サル樹皮食による植物生理学的な影響評価を行うために、積雪期にサルの樹皮採食の選択性を明らかにするための調査を昨年度に引き続き実施した。その結果、採餌選択性には年変動が大きいことが明らかになった。この年変動は、特定樹種への過度な採食圧の回避(=枯死の回避)に貢献している可能性が示唆された。また、サルに採食された樹木のモニタリングを今年度も継続した結果、サルが最もよく採餌するヤマグワを除き、枯死に至った樹木種は確認されなかった。

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2010 2009 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 人口減少時代における野生生物保全を考える2010

    • 著者名/発表者名
      江成広斗
    • 雑誌名

      ワイルドライフ・フォーラム 14巻

      ページ: 5-8

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] ヒューマン・ディメンジョンとは何か?2010

    • 著者名/発表者名
      桜井良、江成広斗
    • 雑誌名

      ワイルドライフ・フォーラム 14巻

      ページ: 16-21

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      江成広斗(分担執筆)
    • 雑誌名

      野生動物保護の辞典(朝倉書店)

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] 自然再生フォーラム〜なぜ種の再導入は必要か?〜2007

    • 著者名/発表者名
      江成 広斗
    • 雑誌名

      ワイルドライフ・フォーラム 11

      ページ: 129-145

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 人口減少社会における野生動物問題~白神山地におけるニホンザル問題を事例に~2009

    • 著者名/発表者名
      江成広斗
    • 学会等名
      農業農村工学会
    • 発表場所
      筑波大学(茨城)
    • 年月日
      2009-08-05
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] ニホンザルがヤマグワの生育密度・樹形に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      江成広斗
    • 学会等名
      日本哺乳類学会
    • 発表場所
      台湾大学(台湾、台北)
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] ニホンザルの個体群管理-何から始めるべきか(自由集会)2009

    • 著者名/発表者名
      渡邊邦夫・江成広斗・常田邦彦
    • 学会等名
      日本哺乳類学会
    • 発表場所
      台湾大学(台湾、台北)
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 人口減少社会における野生生物保全(1)(自由集会)2009

    • 著者名/発表者名
      角田裕志、満尾世志人、江成広斗
    • 学会等名
      野生生物保護学会
    • 発表場所
      日本獣医畜産大学(東京)
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 積雪期の足跡カウントによる中・大型哺乳類の生息分布構造の推定2008

    • 著者名/発表者名
      江成広斗, 坂牧, はるか
    • 学会等名
      野生生物保護学会
    • 発表場所
      長崎国際大学
    • 年月日
      2008-11-08
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 積雪期の足跡カウントによるニホンザルの個体数・生息分布の推定2008

    • 著者名/発表者名
      江成広斗, 坂牧, はるか
    • 学会等名
      日本哺乳類学会
    • 発表場所
      山口大学
    • 年月日
      2008-09-13
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 北東北におけるニホンザルの広域管理を目的とした猿害リスク評価手法の検討2007

    • 著者名/発表者名
      江成 広斗
    • 学会等名
      野生生物保護学会
    • 発表場所
      江戸川大学
    • 年月日
      2007-11-17
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 人-サル問題解決に必要な時間と空間のスケールデザイン2007

    • 著者名/発表者名
      江成 広斗
    • 学会等名
      日本哺乳類学会
    • 発表場所
      東京農工大学
    • 年月日
      2007-09-15
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/shakai-seitai/ecolcons/enari/enari.htm

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/shakai-seitai/ecolcons/enari/enari.htm

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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