研究課題/領域番号 |
07J05914
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉松 康裕 東京大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2009年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Prox1 / VEGF-C / VEGFR3 / Ets-2 / TM-Ets-1 / リンパ管新生 / TM-Ets1 / リンパ管 / 無菌性腹膜炎モデル / Proxl / Ets-1 |
研究概要 |
マウス発生期14.5日目の胎児胚においてソートされた血管内皮細胞およびリンパ管内皮細胞においてEts-2が発現していることが確認され、生体内のリンパ管内皮細胞でもEts-2の発現していることで生物学的により信憑性の高い結果を得ることができた。 昨年度までにProx1結合因子として同定したEts-2が実際にリンパ管内皮細胞HDLECにおいてProx1と結合していることが免疫沈降により示されていたが、近年開発されたin situ Proximity Ligation Assayにより両者の結合を分子レベルで検討したところ、両者の結合が検出された。これによりリンパ管内皮細胞内でEts-2がProx1と直接結合していることを示唆する証拠がさらに得られた。 血管内皮細胞HUVECにおいて他のProx1下流遺伝子integrin α9の発現がEts familyのdominant-negative mutantであるTM-Ets-1により抑制されることが明らかになり、TM-Ets-1によるVEGFR3の発現低下の結果(昨年度まで)と合わせて、複数のProx1下流遺伝子がEts familyの転写活性によって制御されていることが示唆された。 内皮細胞において発現することが知られているEts family転写因子について血管内皮およびリンパ管内皮における発現を確認し、また293T細胞においてProx1との結合性を検討したところ、複数のEts family転写因子がProx1と結合することを見出した。 HUVECにおいてProx1とEts-2を発現させてクロマチン免疫沈降を行ったところ、両者に対する抗体で、Prox1とEts-2それぞれのDNA結合(予測)配列を含むVEGFR3のプロモーター領域が免疫沈降され、Prox1とEts-2がVEGFR3のプロモーターに直接結合することがわかった。 以上のことから、リンパ管内皮細胞でEts family転写因子がProx1の機能調節因子として働いていることが示され、リンパ管新生を制御する転写調節因子を同定することができた。
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