研究課題/領域番号 |
07J06170
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
高原 基彰 学習院大学, 法学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2008年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | ナショナリズム / 東北アジア / 中国 / 民族主義 / 国際研究者交流 / 韓国 / 階層 / 東アジア / 社会流動化 / 雇用 |
研究概要 |
2008年12月より中国社会科学院・社会学研究処の訪問研究員として北京に赴任し、帰国を挟みつつ断続的に北京へ滞在し研究生活を送った。滞在中、中国の研究者とのネットワーク構築、文献調査、また公式・非公式の現地調査に赴いた。 具体的には第一に、中国のナショナリズムに関する現地調査・文献調査を行い、資料収集に努めた。とりわけ、『中国不高興』に対する知識人の反応などを調査した。 第二に、北京の若年層の社会意識を調査した。日常的に出会う大学生に対し、就職の状況や彼らのもつ愛国心について調査を行うと同時に、『青年研究』誌の主幹である中国青年研究処の陳シン先生を訪ね「80后」「90后」と俗称される現在の若者の置かれた状況と彼らに特徴的な社会意識についてインビューを行った。 第三に、『蟻族』と呼ばれる、農村から都市の大学に進学した大学卒業生が、就職難のため低賃金の非正規雇用に甘んじざるを得ず、都市近郊の農民が半ば不法で建築した安価なアパートに集住している地域を調査した。北京近郊の最大例である唐家玲に赴き、居住者や農民の住居所有者、周辺の住民などに聞き取り調査を行った。 第四に、北京において近年その数と潜在的な影響力を増しつつあり、民主主義と発言への欲求の高まりを示すものでもある、市民による政治的討論会・学習会を複数現地調査した。そのレポートを新聞記事として発表した。 これらの作業を通じ、中国の若者の置かれた就業状況とナショナリズムの現代的様相を調査した。
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