研究課題/領域番号 |
07J06525
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
林学・森林工学
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研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
福井 大 独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | コテングコウモリ / ねぐら / コウモリ / 採餌行動 / 台風攪乱 / ギャップ / 採餌空間 |
研究概要 |
3年目の課題として、コテングコウモリの出産哺育期のねぐら環境および、哺育に関する行動を明らかにするために、授乳中雌8個体に電波発信機を装着し、捕獲場所で放逐した。追跡は各個体5~10日間おこなうことができ、出産哺育ねぐら環境について以下の点を明らかにすることができた。 ・ねぐら環境は、枯れた群葉内部、樹洞、生枝下と、様々であった。こうしたねぐら環境の多様性は、同時期の雄や哺育期以外の個体とは異なる結果である。 ・追跡した全ての個体が、ねぐらを毎日移動していた。哺育期における連日のねぐら移動は、これまで調べられてきた食虫性コウモリには見られなかった行動である。 ・ねぐらにおける個体数は日により増減していた。また、異なるねぐらを利用していた個体が翌日には同じねぐらを利用するといった行動が見られたことから、本種が離散集合型社会構造を持っていると予想された。 ・出巣前後の個体行動を観察した結果、母親が出巣後30分でねぐらに戻り、母親個体が幼獣を運ぶ行動が観察された。また、幼獣を運ぶ前後にはお互いにsocial callと呼ばれる親子間コミュニケーションを頻繁に行っていることが観察された。 今回明らかにされた生態や行動の組み合わせは、今まで研究が行われてきた食虫性コウモリの中では極めて珍しいものであり、コウモリ類の多様化のメカニズムを考察する上での重要な情報となる。また、コウモリ類の保全を念頭に置いた森林管理においても有用な情報となる。
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