研究課題/領域番号 |
07J06742
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物多様性・分類
|
研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
高橋 一男 国立遺伝学研究所, 集団遺伝研究系, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 国際研究者交流 / 進化的キャパシター / 熱ショックタンパク質 / 発生過程の安定性 / 形態測定学 / ショウジョウバエ |
研究概要 |
環境ストレス下において、どのような発生過程の緩衝機構が働いているのかを明らかにすることは、進化的キャパシターが担っていると考えられている、遺伝的変異の蓄積、解放のプロセスを理解する上で、重要である。本研究では、複数のキイロショウジョウバエの第三染色体上に存在するHeat Shock Protein(HSP)遺伝子を材料として、1)FAを指標とした発生過程の緩衝機能に対するHSP間の相互作用ネットワークの構築と、2)温度、栄養といった、異なる環境ストレス下における、これらの遺伝子座の複合的な効果を評価することで、環境ストレス特異的な"Genetic Canalization"機構が存在するのかどうかを検討することを目的として、研究を行っている。 平成20年度には、DrosDelプロジェクトにより、ゲノム上の任意の位置に欠失を引き起こすことを目的に作成された欠失系統作成キットを用いて作成した、それぞれ異なるHspの欠失を含む7つの欠失系統を用いて、ストレス条件下における発生過程の安定性の評価を行った。発生過程の不安定さを有意に増大させる欠失も見い出されHsp遺伝子が発生過程の緩衝機構として機能している可能性が示唆された。その実験結果をまとめて、現在学術雑誌への投稿準備を進めている。また、作成した欠失系統および、各Hspに対応したRNAi系統について、ターゲットとするHsp遺伝子の発現レベルを定量する実験を進めている。
|