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虚偽検出メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 07J07353
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 実験心理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

大杉 朱美  名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 特別研究員DC1

研究期間 (年度) 2007 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードGuilty Knowledge Test / Concealed Information Test / 覚醒 / 感情 / 記憶 / 事象関連電位
研究概要

Guilty Knowledge Test(GKT)は,記憶を測るテストとして科学的に高い評価を受ける虚偽検出法である.本研究は,GKTによる虚偽検出メカニズムを解明し,GKTを犯罪捜査における確固たる科学技術として位置づけること,そしてその価値を世界に証明することを目指すものである.これまでのGKT研究では,認知要因を重視するあまり感情要因について全く検討がされてこなかった.ところが,感情と記憶の関わり,特に感情の中でも覚醒と記憶の関わりは多くの研究で示されており,まして犯罪という強い覚醒の伴う場面ではその関係は無視できない.ここでは,これまで排除されてきた「感情」を「記憶」との関連の中で再考し,新たな視点を持ってGKTの本質に迫る.
本年度は,二つの要因に関する研究計画を実施した.まず研究計画1では,覚醒を強く伴った行為に関する記憶(高裁決刺激)と比較的弱い覚醒を伴った行為に関する記憶(低裁決刺激)が,GKT時の事象関連電位(ERP)にどう影響するかを検討した.その結果,高裁決刺激と低裁決刺激に対する反応は行為と関係ない刺激(非裁決刺激)への反応よりも有意に大きく,高裁決刺激への反応はさらに,低裁決刺激に比べて有意に増大することが明らかとなった.これにより行為時の覚醒がGKTと深く関わることが確証された.
研究計画2では,研究計画1と同様のパラダイムを用いて行為の直後及び一ヵ月後に実施されたGKTにおけるERP反応を比較検討した.結果,低裁決刺激に対する反応は1ヶ月後には非裁決刺激のレベルまで低下し,検出が困難であることがわかった.逆に高裁決刺激への反応は1ヵ月後も大きく保たれており,顕著な刺激として長期にわたって保持されることが明らかとなった.これによりGKTにおける時間的影響と覚醒の効果の関係がはじめて明らかになった.

報告書

(1件)
  • 2007 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Relationship between emotional arousal and retention intervalson the Concealed Information Test(CIT)2007

    • 著者名/発表者名
      Akemi Osugi, Hideki Ohira
    • 学会等名
      Society for Phychophysiological Research, 47th Annual Meeting
    • 発表場所
      Savannah,Georgia,USA
    • 年月日
      2007-10-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.lit.nagoya-u.ac.jp/~ohiralab/top.htm

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2007-04-01   更新日: 2024-03-26  

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