研究課題/領域番号 |
07J07767
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
環境農学
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研究機関 | 福岡大学 (2008) 独立行政法人農業環境技術研究所 (2007) |
研究代表者 |
亀井 一郎 福岡大学, 工学部, 助教
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | バイオレメディエーション / 白色腐朽菌 / POPs / 木質炭化素材 / リグニン / ディルドリン / エンドスルファン / 微生物 / 微生物分解 / 環境汚染物質 / ダイオキシン / DDT / ヘキサクロロベンゼン |
研究概要 |
本研究の最終目標は有害汚染物質の変換能に優れる担子菌と資化能に優れる細菌との複合微生物系を構築し、環境浄化資材としての可能性を検証することにある。対象化合物として近年問題となっている残留性有機汚染物質(POPs)に指定されているディルドリン、および今後POPsに指定される可能性があるエンドサルファンを用いた。まず、担子菌分離株ストックを用いて、ディルドリンを分解基質とした選抜を行った結果、未同定株YK543がディルドリンを分解可能であることが示された。また、GC/MS分析により代謝物が検出された。エンドスルファンを分解基質として選抜を行った結果、エンドスルファン、およびその主要な代謝物であるエンドスルファンサルフェートを分解可能な菌としてTrametes hirsutaが選抜され、複数の代謝物が検出された。エンドスルファンサルフェートはPhanerochaete chrysosporiumでは分解できないことが報告されている。代謝物について検討したところ、未同定の化合物を含む複数の代謝物が検出され、新規な分解経路の存在が示唆された。すなわち、安定で分解が困難なPOPsの構造を変換することに成功し、将来的に細菌との組み合わせによる完全分解系を構築するための布石となる成果を得た。
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