研究課題/領域番号 |
07J10019
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
生物生産化学・生物有機化学
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森田 暁 東北大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2007 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | Thiersinine A,B / 殺虫活性 / 全合成 / 構造活性相関 / Thiersinine A, B |
研究概要 |
木材腐朽菌の菌核粒子に生息するカビ(Penicillium thiersii NRRL 28147)から単離されたThiersinine A及びBはインドール核とジテルペンとが融合した特異なハイブリッド型構造を有し、強力な殺虫活性を持つことが報告されているが、未だ全合成は達成されていない。類似した構造のインドールジテルペン類の中には、昆虫に対する殺虫活性に加えて摂食阻害活性を示す化合物も単離されてきており、一種の防衛物質としての役割を担っていると考えられる。そこで著者らは、これらの初の全合成を行うとともに、合成中間体の活性評価を行い、構造活性相関の知見を得ることを目的としている。 昨年度にWieland-Miescher ketoneより合成した五員環エノンから、シクロプロパン部の還元的な開裂反応などを行なうことで2つのメチル基(ともに4級炭素に直結)を含むtrans-anti-trans様式の縮環系を持つCDE環部を構築することに成功した。その後、芳香環ユニットとのStilleカップリングや二価のパラジウムによるインドール環の形成反応を経由することで、Thiersinine類の合成に向けての最重要中間体であるインドールの合成を達成した。残る課題は特異なスピロ環ユニットの構築であるが、モデル化合物による検討を行なうことで、Thiersinine A,Bを早期に合成することができるものと考えている。
|