研究課題/領域番号 |
07J10586
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
層位・古生物学
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
對比地 孝亘 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 爬虫類 / 主竜形類 / 恐竜類 / 鳥類 / 頭部 / 頸部 / 解剖学 |
研究概要 |
本研究は現生のワニ類や鳥類の解剖学的データと化石分類群の形態データを基に、主竜形類における頭部と頸部の間の関節部位の形態的・機能的進化を明らかにしようとするものである。研究代表者はまず昨年度からの継続で、現生双弓類の頭頸部血管系のデータを、ラテックス-バリウム液の注入とその後のCTスキャン撮影により収集した。具体的な分類群としては、イリエワニ、カワウ、カモ、キジ、オオトカゲ、イグアナについてこれらの作業を行った。これらの標本に関しては、解剖学的構造の3次元構築をコンピューターソフトにより行ったことに加え、その後標本を実際に解剖し、血管系と筋肉系、骨格系の位置関係を確認した。またエミューなどの鳥類の解剖を行い、頸部筋肉系の形態に関するデータを収集した。これらの知見の一部を利用し、恐竜類の後頭部の筋肉復元に関する論文を投稿、受理された。またこれと平行して、恐竜類の脳函のCTスキャン撮影やそのデータによる脳エンドキャスト作成を行った。この内、タルボサウルスのエンドキャストに関する研究結果は、国内の学会でポスター発表した。また中国および国内の博物館において、化石主竜形類の標本調査、特に頭部や頸部のデータ収集を行った。さらに化石主竜類の後頭部および環椎・軸椎複合体の形態進化を追うことを目的に、これらの形質に関するデータマトリックスを作成した。 加えて、恐竜を中心とする古脊椎動物に関する他の研究も行った。まずゴビ砂漠産の翼竜類の頸椎についての論文を出版した。また同じくゴビ砂漠産の白亜紀後期のオビラプトロサウルス類Avimimusの胸帯や前肢に関する新知見や白亜紀前期のトロオドン類の産出報告に関して国際学会で発表した。また日本の上部白亜系産のエラスモサウルス類Futabasaurusと共産したサメの歯に関する研究や鹿児島県甑島の上部白亜系脊椎動物産地に関する研究にも参加し、論文出版または学会発表を行った。
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