研究課題/領域番号 |
07J45082
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
船曳 康子 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 発達障害 / 行動 / アスペルガー / 支援 / 自閉症 / 特性 / チャート / 評価法 / サブタイプ / 認知 |
研究概要 |
昨年度に作成した発達障害者の支援用レーダーチャート(支援に主眼を置いた14項目、1-5及びその中間の各9段階評価、5が要支援度大)の改良を行いながら試用した。改良に関しては、数名の児童精神科医と議論を重ね、評価基準の内容を具体例にとらわれすぎないよう配慮した。年齢による基準も設けていたが、幼少期の発達過程では、要支援度は各項目とも常に変化があり、発達年齢相応を超えた支援度とした。試用は50例程度行った。本人や家族への説明がしやすく、特性理解、診断への流れをスムーズにし、今後の見通しへつなげる上でも有用であった。各特性と診断との関連も検討した。社会性の項目においては、自閉症;4.3±0.3(平均±標準偏差、以下同様)、アスペルガー障害;3.9±0.3、特定不能型広汎性発達障害;3.1±0.5、AD/HD(混合型);2.1±0.4、AD/HD(不注意優勢型);2.1±0.3というように広汎性発達障害においては、下位診断ごとに差が見られた。AD/HDのサブタイプ間では、社会性においては差がなかったが、不器用さ、感覚過敏においては、不注意優勢型の方が要支援度が高かった。反復運動、不器用さにおいては、他の特性と比べると要支援となることは多くはなく、発達障害者の1割くらいであった。以上のように、本シートを用いて特性別評価を行い、診断との兼ね合いや各特性の相関を検討することは、当人への理解や支援に役立つ上に、発達障害の統計や生物学的な背景を示唆するのにも有用性があり、今後につなげうると考えられる。
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