研究課題/領域番号 |
07J45139
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 国立長寿医療センター(研究所) |
研究代表者 |
浅井 あづさ (氏家 あづさ) 国立長寿医療センター(研究所), 老化機構研究部, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2008年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | zizimin2 / CDM family / cdc42 / 樹状細胞 / 獲得免疫応答 / モノクローナル抗体 / CDMファミリー / 免疫老化 |
研究概要 |
我々はテロメラーゼとzizimin2という加齢に伴い発現変化する二つの分子の機能解析を通じて、加齢に伴う免疫機能低下のメカニズムの解明にアプローチしていきたいと考えている。 今回、我々が樹立したzizimin2モノクローナル抗体を用いて獲得免疫応答時の抗原提示において非常に重要な樹状細胞におけるzizimin2の機能解析を行った。 我々はzizimn2の生化学的な機能解析を進めるために、zizimin2を特異的に認識するモノクローナル抗体を作製した。得られた抗体は、ウェスタンブロッティングと免疫組織染色において強制発現させたzizimin2と内在性のzizimin2の両者を特異的に検出した。 次に樹状細胞におけるzizimin2の機能について検討を行った。野生型の樹状細胞を抗FcγRII/III抗体(2.4G2)あるいはLPSあるいは抗CD40抗体(FGK)で刺激し活性化させたときのzizimin2の発現変化についてウェスタンブロッティング法を用いて比較検討を行った。結果、抗FcγRII/III抗体あるいはLPSで刺激したときにzizimin2の発現上昇が認められたが、一方、抗CD40抗体で刺激した時にはzizimin2の発現に変化は認められなかった。この結果から、zizimin2はFcγRあるいはTLR4の下流に存在することが示された。さらに免疫組織染色により詳細な検討を行ったところ、未刺激の樹状細胞において、zizimin2は細胞質と細胞膜に局在し、抗FcγRII/III抗体で刺激した時では、細胞質と細胞膜に存在するzizimin2の発現が増強し、特に細胞膜での発現増強が観察された。以上のことからzizimin2はPHドメインを介して細胞膜に局在し、cdc42を活性化することでFcγRあるいはTLR4からのシグナルに関与していることが示唆された。
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