研究課題/領域番号 |
07J55391
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
上田 達 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2008年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 人類学 / マレーシア / ナショナリズム / ワワサン2020 / 金融 / 国有ファンド / 想像の共同体 |
研究概要 |
本研究は、1990年代以降にマレーシア政府が掲げるようになった国民形成(バンサ・マレーシア)と、それを可能にするとされる経済的な発展という未来の目標が、人々によってどのように解釈されているかを明らかにすることである。前年度に引き続き、国有ファンドについての資料収集を進めるとともに、マレーシアの国民形成においてその位置づけを巡って議論の対象となってきたイスラム教に注目し、イスラム金融に関する資料を収集した。 平成20年8月に約二週間マレーシア(クアラルンプール、スランゴール、コタキナバル)に渡航し、調査の準備を進めた。スランゴールでは、マレーシア国民大学図書館で資料収集を行うとともに、同大学民族学研究所のシャムスル所長、マレー世界文明研究所のチョン博士らと面会し、調査計画について意見交換した。クアラルンプールでは、若い起業家らの会合に参加して、彼らの事業における融資とイスラム教的価値観との関係について調査のための人脈形成に努めた。また、マレーシア国民大学図書館および国立図書館において、投資主体の確立を促すために刊行されていた雑誌(Pelabur誌)のバックナンバーおよび関連する新聞などの資料を収集して講読した。同時に、コタキナバルの都市集落において現地調査を実施し、住民の暮らしの経済的な側面について概況を把握した。平成21年3月にマレーシアに再渡航してコタキナバルの都市集落に於いてファンドの保有状況についてのインタビュー調査を行った。また、クアラルンプールでは予備調査で知り合ったインフォーマントに面会し、彼らの事業について聞き取り調査を行った。
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