研究課題/領域番号 |
07NP0601
|
研究種目 |
創成的基礎研究費
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
浅野 正一郎 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (50092119)
|
研究分担者 |
安田 靖彦 学術情報センター, 研究開発部, 客員教授 (40013106)
小野 欽司 学術情報センター, 研究開発部・研究開発部長, 教授 (70260015)
濱田 喬 学術情報センター, 研究開発部・研究主幹, 教授 (70013191)
山田 尚勇 学術情報センター, 副所長, 教授 (00011700)
猪瀬 博 学術情報センター, 所長 (70010618)
|
研究期間 (年度) |
1993 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
キーワード | 学術情報ネットワーク / 超高速通信網 / ATM(非同期転送モード) / インターネット / 画像符号化 / 電子図書館 / 分散処理 / 高速プロトコル |
研究概要 |
大学構内に整備が完了しつつある学内LANには、百メガビット/秒の速度の伝送方式を採用しているが、今後の学術研究の基盤となる情報通信網の整備に当たっては、ス-パコンピュータに対する超高速なインタフェースや超高速画像処理装置等をも統一的に制御するネットワーク方式を開発し、これにより新たな学術情報ネットワークを実現することが要請されている。 このために平成5年度に試作した超高速通信網を実現するATM(非同期伝送モード)装置を、昨年度に設置した155メガビット/秒の超高速回線に接続し、その超高速通信網制御の品質制御の実証評価を行った。具体的には、応用の要請に応えて品質制御を実現する基盤ソフトウェアの評価、動画像の高能率伝送を可能とする新たなプロトコル(ST2)の提案と評価、情報の伝送帯域を管理する試作装置の性能評価、低速の情報伝送に適合させた網資源管理方式の評価を順次実施し、範囲を拡大した実験網により総合的な実証を併せて行った。この成果は、平成7年11月に実施した国際シンポジウムで公開し評価を得ている。同時に、G7諸国で計画している国際テストベッドに於いて方式の提示を行い、次年度以降に普及を図るための準備を実施した。 超高速通信網を活用する応用の開発では、電子図書館システムの開発に加えて、平成7年に米国で開催された国際会議にて分散協調の一つの実現であるネットワークベビ-を提案しており、更に画像の分散蓄積の効率化を図る方式の提案と実証を行い、上記のシンポジウムで公開している。一方、超高速通信網の即時的伝送特性を遠隔治療に活用する目的で、脳血管撮影を例として実現性を評価している。これらは、共同研究を実施するNTTの公開成果報告にても提示しており、評価が寄せられている。以上の成果の実用化の用意も進めている。
|