研究課題/領域番号 |
08041007
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
|
研究機関 | 国際日本文化研究センター (1997-1998) 東京大学 (1996) |
研究代表者 |
赤澤 威 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (70013753)
|
研究分担者 |
米田 穣 国立環境研究所, 研究官 (30280712)
近藤 修 東北大学, 医学部第一解剖, 助手 (40244347)
石田 肇 琉球大学, 医学部解剖学第一講座, 教授 (70145225)
宝来 聡 (宝来 聰) 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授 (40126157)
MUHESEN S. ダマスカ大学, 文学部, 教授
ADEL Abdul S シリア, ダマスカス大学・理学部, 教授
HELEN Vallad 仏, CRNS, 主幹
SULTAN Muhes シリア, ダマスカス大学文学部, 教授
CHRISTOPHE G 仏, ボルドー大学・理学部, 助手
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
28,200千円 (直接経費: 28,200千円)
1998年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1997年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1996年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
|
キーワード | デデリエ / シリア / 西アジア / 旧石器時代 / ムステリアン / ネアンデルタール / 子供 / 中期旧石器 / 人類学 / デデリエ洞窟 / レバント |
研究概要 |
1997年、第3層中で発見されたデデリエ・ネアンデルタール人骨の出土地点の周辺を精査発掘した。その結果、同一個体に属する他の骨格部位が発見された。 復元された頭蓋骨は、これまでに類例のない良好な保存状態を示し、他の化石人骨資料、現代人骨との比較から、推定年齢約2歳の子供のネアンデルタール人骨であることが判明し、第2号人骨として登録した。1993年に見つかった第1号人骨は顔面部が破損していたが、当第2号人骨は西アジア・ネアンデルタール人の子供について顔面部を含む頭蓋の全貌を知ることができる最初の資料となった。 その結果、現代人の同年齢の子供との比較から、次の諸点が明らかとなった。 (1) 眼高が高く大きく、丸い (2) 顔面の中央部が突出する (3) 鼻が高い (4) 額が低い (5) オトガイの突出は見られない 以上、いずれも現代人の子供との大きな違いを示す特徴である。ただ、第1号人骨との違いが認められ、それが、同じネアンデルタール集団における性差、個体変異、時代差にもとづくのか、次年度に向けての課題である。
|