研究課題/領域番号 |
08041010
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 東京水産大学 |
研究代表者 |
伊勢田 涼子 東京水産大学, 水産学部, 教授 (30168281)
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研究分担者 |
田中 幸子 上智大学, 外国語学部, 助教授 (60236586)
山田 泉 大阪大学, 留学生センター, 教授 (30210438)
佐久間 勝彦 聖心女子大学, 文学部, 教授 (10162330)
松岡 弘 一橋大学, 留学生センター, センター長教授 (30114804)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 日本人教師 / 教師養成 / 異文化適応 / 日本語教育 / 派遣制度 / 質的調査 / タイ / 中国 |
研究概要 |
海外で教える日本人日本語教師がどのような状況にあり、日本国内で教師を養成する場合にはどのような考えに立ち、どのような方法で行えばいいのかを、教師養成の面から明らかにし、海外で教えるに当たって必要な資質・能力を養成するための方法を考える基礎資料を得ようとするのが本研究の目的である。調査方法としては、アンケート等による量的調査でなく、一人一人の教師に面接し、十分な時間をかけて率直な意見や考えを聞くことによる質的な調査を基本とした。数多くの日本人教師が関わってきた国として東アジアでは中国、東南アジアではタイを選び、それぞれの国に調査者が赴き、日本人(ネイティブ)教師、現地人(ノン.ネイティブ)教師および関係者に面談による現地調査を行った。 大学、大学院、日本語教育学会の養成コース、民間の日本語学校などが行っている教師養成講座などの長期の教師養成を経て日本語教師となった者はその養成で受けたものは役に立っていると回答し、赴任前の短期間の研修しか受けていない者は研修が不十分であると言っているのは予想通りであったが、どちらも現地の情報が不十分であったことを指摘している。タイでは日本人教師の異文化に対する適応のレディネスが低いのが顕著であり、教師養成の一部としての異文化適応教育および訓練の必要性を強く感じさせられた。一方、中国で教えている、長期の日本語教師の養成を受けていない日本の高校の国語の教師が異文化に対する適応のレディネスが高い。これにはいくつかの要因があると思われるが、日本と中国の長い歴史的、文化的繋がりによる、中国の高い伝統文化に対する憧憬の念のようなものが関係しているのではないかと思われる。中国の場合は特殊ではあるが、海外で教える日本人日本語教師の養成をより広い観点で考える必要性が示唆された。
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