研究課題/領域番号 |
08041020
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
大塚 和夫 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (70142015)
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研究分担者 |
小杉 泰 京都大学, 大学院, 教授 (50170254)
坂井 信三 南山大学, 文学部, 助教授 (00140012)
堀内 正樹 広島市立大学, 国際学部, 助教授 (10209281)
奥野 克己 (奥野 克巳) 京都文教大学, 人間学部, 専任講師 (90250018)
鷹木 恵子 桜美林大学, 国際学部, 助教授 (60211330)
赤堀 雅幸 上智大学, 外国語学部, 専任講師 (20270530)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1996年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | ムスリム社会 / 北アフリカ / 民俗知識 / 社会・文化変容 / 社会・文化人類学 / 民族誌学 / イスラーム / グローバル化 / ムスリム / 文化変容 / 文化人類学 / 民族誌 / アラブ社会 / アラブ / 伝統の継承と変容 / 人類学 |
研究概要 |
3年間にわたる調査・研究の結果、北アフリカのムスリム社会が、近年のグローバル化の大きな波に洗われ、伝統的生活のあり方の一部を維持しながら、さまざまな側面での変容を経験していることが明らかになった。それは食や衣といった物質文化の側面から、女性労働のあり方、歌謡曲などの大衆文化そしてイスラームに関わるさまざまな活動の領域にまで及ぶ。それらを明らかにする過程で、ジェンダーのあり方、イスラーム復興、情報社会化、観光化などのきわめて今日的な人類学的テーマに関しても今後の研究の調査・研究の見通しを得ることができた。その一方において、これまで我が国ではほとんど知られていなかった「伝統的」なイスラーム活動のいくつかの側面に関する基礎データも収集できた。それは、モロッコのスーフィー教団、同じく伝統教育のあり方、そしてエジプトなどにおけるムスリム学者の大衆に対する法的助言(ファトワー)の実態などである。これらは今後のイスラーム研究においてもきわめて貴重な資料である。 今回の調査・研究を全体的に見渡すと、やはり広い意味でのグローバル化の影響が、北アフリカのムスリムの日常生活のいろいろな面にまで浸透していることが明らかになった。その結果,今後の人類学=民族誌学的研究においても,フィールドを取り巻くさまざまな環境、とりわけ国家やグローバルなレベルからの政治・経済・文化的なさまざまな影響を、これまで以上に真剣に考慮する必要性が痛感されるようになった。そのような所見に基づき、北アフリカに限定せずにアラブ世界全般を視野に入れグローバル化の過程に着目した人類学的研究のプロジェクトを企画し、その一つを科研費補助(基礎研究C)をえて実施してるところである。
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