研究課題/領域番号 |
08041029
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
|
研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
松本 亮三 東海大学, 文学部, 教授 (20114655)
|
研究分担者 |
横山 玲子 東海大学, 文学部, 講師 (50287041)
ルセニダ カリオン ペルー天野博物館, 研究員
小池 佑二 東海大学, 文明研究所, 教授 (70161841)
カリオン ルセニダ ペルー, 天野博物館, 研究員
アルバ ワルテル ペルー, ブリューニンク博物館, 館長
藤沢 正視 筑波技術短期大学, 建築工学科, 助教授 (90228982)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
|
キーワード | ペルー / ランバイェケ / チョンゴヤペ / シカン文化 / カハマルカ文化 / カンパメント・デ・パレドーネス / チムー文化 / 砒素青銅冶金 / ペル- / カンパメント・デ・パレド-ネス / チム-文化 / 冶金 / 治金 |
研究概要 |
平成8年度及び9年度に発掘調査を行った、ペルー共和国北海岸、ランバイェケ県のカンパメント・デ・パレドーネス遺跡(以下、本調査遺跡)に関連する野外調査を継続して行った。本年度は調査期間が短く、また、3年計画の最終年にあたってまとめをすべきこと等を考え、交付申請時に計画していた発掘を中止し、遺跡周辺の踏査と、現地に整理途中のまま残してきた遺物の整理を集中的に行うこととした。概要は以下の通りである。 1. 遺跡周辺の踏査:平成9年度の発掘において、溶鉱炉を含む銅冶金の工房址を発見し、その後の分析によって遺跡出土の銅製品は、砒素を5%前後含有する砒素青銅であることが判明した。この種の砒素青銅は調査遺跡西方のバタン・グランデ遺跡でも大量に生産されたことが分っているが、微量成分の相違から、原料供給地や製法は、本調査遺跡においてはバタン・グランデとは異った独自のものによっていたと推定された。このため、これまで未調査であったチャンカイ川南岸(本調査遺跡は北岸に位置する)を踏査するとともに、遺跡西方の地域を再調査した。この結果、南岸にも銅製品を出土する遺跡が点在し、丘陵上に銅鉱山が分布することが明らかとなった。また、遺跡西方でも銅鉱山の存在を確認した。遺物の一部はペルー文化庁の許可の下に持ち帰っており、現在分析中である。 2. 発掘遺物の整理:遺跡近くのチョンゴヤペ市に保管していた過去2年分の発掘遺物を再整理し、重要と思われる土器、土製品、石器、貝製品、骨製品、銅製品等の金属器の写真撮影と実測にあたり、最終報告書に必要な遺物分析を終了した。分析のため借用して持ち帰った若干の遺物以外は、ランバイェケ市のブリューニンク博物館(文化庁支所)に引渡し済である。 以上記述した現地での調査及び分析結果は、現在再整理し、また、報告書作成のために原図のトレース等を行っている所である。整理完了をまって報告書を上梓したい。
|