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韓国における日本の大衆文化についての調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 08041055
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関静岡大学

研究代表者

馬居 政幸  静岡大学, 教育学部, 教授 (30126768)

研究分担者 関根 英行  韓国東義大学校, 日語日文学科, 専門講師
夫 伯  慶熙ホテル経営専門大学校, 助教授
李 元馥  韓国徳成女子大学校, 産業美術学科, 教授
〓 永達  韓国ソウル大学校, 師範大学, 教授
外山 知徳  静岡大学, 教育学部, 教授 (40013213)
ちょう 永達  韓国ソウル大学校, 師範大学, 教授
唐木 清志  静岡大学, 教育学部, 専任講師 (40273156)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード日本文化 / 反日意識 / 大衆文化 / 経済危機 / 青少年問題 / 高学歴化 / 都市化 / 新世代 / 世界化(国際化) / 新中間層 / 成熟社会 / 日本文化開放 / 自民族中心主義 / 核家族化 / 少子化
研究概要

1997年度との継続調査として、7月にソウル市、8月に大田市で小・中・高・大学生、教育・マスコミ関係者、日本大衆文化関連業者への聞き取り調査と参与観察を実施。また12月初旬にソウル市、釜山市、大田市、99年2月に光州市で初等・中学・高校生への質問紙調査を実施。加えて、98年末に生じた経済危機の影響と98年2月に就任した金大中新大統領の日本文化開放政策への評価とその具体化の方法や影響について聞き取り調査や資料収集につとめた。その結果、経済危機にもかかわらず、量的には日本漫画に接している高校生は9割、アニメは10歳前後に親しむという傾向に変化はなく、むしろプリクラ等の新たな日本文化の流入が進行。また、質的には初・中・高と進むにしたがい日本への関心が高まり、それとともに日本への評価はプラスになる一方で、大学入学とともに日本批判が強くなるが日本社会への親近感もまた高まることを確認。さらに、従来の韓国社会では政治・経済状況に問題がある度に反日意識が高まったが、この度の危機に伴っての日本(文化)批判は高まっていないことも確認。その理由として、(1)経済成長と民主化の流れが相互に補完しつつ定着し、変化を吸収する新中間層の拡大と社会意識の成熟化が進行、(2)近年の急激な情報化と世界化(国際化)により、反日意識の前提にある自民族中心主義的価値意識の相対化が進行していることを解明した。だが、旧世代の文化が支配的な社会は現に存在し、今後最も反日意識の強い世代(朝鮮戦争後のべビーブーマー)が40代後半で社会の中心を担うようになり、日本文化開放批判の背景に自国産業保護があることから、今後経済改革の遅れや新政権の施策によっては日本文化批判の再燃は十分ありうる。そのため今後も継続調査が必要との結論にいたった。なお、本継続研究の最終年度として総合的な検討を進めるとともに、10月末に韓国側研究者とともに日本教育社会学会で発表した。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 馬居・夫伯 他: "韓国における日本大衆文の調査研究(1)" 静岡大学教育学部研究報告・人文社会科学編. 第49号. 34-70 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 馬居・夫伯 他: "韓国における日本大衆文の調査研究(2)" 静岡産業大学国際情報学部研究報告. 第1号9. 1-16 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 外山知則: "住まい方調査からみた韓国の家族空間" 静岡大学教育学部研究報告・人文社会科学編. 第49号. 139-158 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 馬居 政幸: "アジアをどう教えるか1-アジアという鏡とレンズの中の自己像を求めて" 現代教育科学. 486. 103-108 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 馬居 政幸: "アジアをどう教えるか10-危機の“深層"と“真相"の“狭間"で" 現代教育科学. 495. 102-107 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 馬居 政幸: "アジアをどう教えるか11-未曾有の経済危機の中で迎える政権交代前夜の隣国事情" 現代教育科学. 469. 102-107 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 馬居 政幸: "アジアをどう教えるか12-「総合的な学習」の可能性を求めて" 現代教育科学. 497. 102-107 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] ちょう 永達: "青少年の日本大衆文化に対する接触と態度-漫画、ビデオ、ゲーム等を中心に(原文 ハングル)" 社会と教育(韓國社曾教育學曾編). 25. 179-212 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 馬居政幸・夫伯: "日韓社会科教育比較考その(3)" 静岡大学教育学部研究報告(教科教育学篇). 第28号. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 馬居政幸: "アジアをどう教えるか(連載)" 現代教育科学. No.485. (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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