研究課題/領域番号 |
08041080
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
寺嶋 秀明 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10135098)
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研究分担者 |
ENGOLA Oyep カメルーン科学技術省, 研究員
小林 幹夫 宇都宮大学, 農学部, 教授 (80111392)
佐藤 弘明 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40101472)
市川 光雄 京都大学大学院, アジアアフリカ地域研究研究科, 教授 (50115789)
伊谷 純一郎 神戸学院大学, 人文学部, 教授 (10025257)
DOUNIAS Edmo カメルーン国, 開発協力科学調査研究所(ORSTOM), 専任研究員
OYEP Engola カメルーン国, 科学技術省, 専任研究員
川村 協平 山梨大学, 教育学部, 教授 (60126646)
澤田 昌人 山口大学, 教育学部, 講師 (30211949)
木村 大治 福井大学, 教育学部, 助教授 (40242573)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
28,800千円 (直接経費: 28,800千円)
1998年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
1997年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
1996年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | カメル-ン / 熱帯多雨林 / 狩猟採集民 / 民族間関係 / 森林適応 / 焼畑農耕民 / 共生 / 資源利用 / カメルーン / 狩猟採集 / 焼畑農耕 / アフリカ / エスノヒストリー / エスニシティ / 環境利用 / 環境認知 |
研究概要 |
本研究は、アフリカ熱帯多雨林における多民族の共存の生態学的・社会学的基盤を解明することを目的とし、カメルーン共和国東南部ジャー川およびプンバ川流域の熱帯多雨林帯に居住する定住化した狩猟採集民バカ族ならびに焼畑農耕に従事するジェム族やカカ旅などの諸民族の生態と社会関係に関して、さまざまな角度からインテンシプな現地調査をおこなった。主な調査項目は以下の通りである。 (1) 各種の生業と森林利用の調査:a)森林土壌の特性と焼畑農耕、b)カカオ栽培と土地利用、c)野生ヤムの擬似的栽培、d)野生動植物の狩猟採集(罠猟、銃猟、河川漁労、根茎・堅果類採集、食用昆虫採集など)、e)森林住民の身体機能・健康測定、f)バカ族の日常生活(食生活、子どもの活動、儀礼ダンス) (2) 森林植物資源の調査:a)生態学的ならびに分類学的調査、b)民族植物学的調査、c)野生ヤム類の現存量推定に基づく森林の人口包容力の把握、d)非木材森林資源の利用と商品化 (3) 地域社会と民族間の相互依存関係の調査:a)地域のエスノヒストリー、b)農耕民とバカとの社会関係(パトロン=クライアント関係と擬制的親族関係)、c)森林資源を介したローカルマーケットと外部世界へのつながり、d)公共教育と各民族の対応,その社会的影響 これらの調査の結果、森林のポテンシャルとしての自然資源に関するデータ、およびその多元的な利用の実態についての民族学的データを得るとともに、それに依拠した諸民族の生態と共存(相互依存)のありかたに関して理解を深めることができた。また、近年における現金経済や義務教育の普及など、外部世界からの近代化の浸透の現状と、それによる地域社会への影響、とくに民族間の格差への影響についての知見を得ることができた。
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