研究課題/領域番号 |
08041163
|
研究種目 |
国際学術研究
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
人類学(含生理人類学)
|
研究機関 | 国立科学博物館 |
研究代表者 |
馬場 悠男 国立科学博物館, 人類研究部, 部長 (90049221)
|
研究分担者 |
FACHROEL Azi 地質研究開発センター, 上級研究官
TEUKU Jacob カジャマダ大学, 医学部, 教授
海部 陽介 国立科学博物館, 人類研究部, 研究官 (20280521)
楢崎 修一郎 群馬県立自然史博物館, 学芸課, 主任研究員
JACOB Teuku Faculty of Medicine, Gadjah Mada University, Professor
AZIZ Fachroel Geological Research and Development Center, Senior Researcher
AZIZ Fachroe 地質研究開発センター, 研究官
JACOB Teuku ガジャマダ大学, 医学部, 教授
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1998年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | ホモ・エレクトス / ジャワ原人 / 人類化石 / 人類進化 / 古人類学 / サンギラン / インドネシア / 更新世 |
研究概要 |
インドネシアのジャワ島は、古くから、東アジア最古級のものを含む良質の人類化石を多数産出してきた。我々は、東アジア地域における人類進化の諸問題に取り組むため、ジャワ島において、既存の化石の形態学的研究、野外における新たな人類化石発見を目的とする発掘調査、既存もしくは新発見の人類化石の出土層位の調査などを行ってきた。 1. 室内作業 (1) ジャワ原人化石中最も保存の良いSangiran17号頭骨化石の復元を通じて、ジャワ原人の顔面形態について新知見を得た。例えば、ジャワ原人は頬骨が極めて大きいので咬筋の著しい発達があったこと、また突顎の程度が従来考えられていたよりも弱いことなどが判明した。 (2) ジャワ島のサンギラン地域で新たに発見された人類化石について、形態学的研究を行った。具体的成果の1例として、新たに発見された前頭骨片の形態特徴によって、ジャワ原人の北京原人との違いがより鮮明になった。 2. 野外調査 (1) 新たな人類化石を3点発見した。これらのうちの1点(下顎切歯)は、系統的発掘によって発見され、従って出土層位が明確に押さえられている。これは、これまで人類化石の発見を地元のコレクターに頼ってきたため化石の出土層位が不明確で年代の決定が困難であるなどの問題がつきまとってきた当地の古人類学において、調査史上意味のある発見である。 (2) 既存・新発見の人類化石多数の出土層位を、層序学的および古磁気学・岩石磁気学的調査を通じて確認し、これらの化石の所属年代について検討した。
|