研究課題/領域番号 |
08042008
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | がん調査 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山口 一成 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (20128325)
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研究分担者 |
YANTO Lunard メリーランド大学, ヒトウイルス研究所, 助教授
望月 學 久留米大学, 医学部, 教授 (10010464)
畑 裕之 熊本大学, 医学部, 助手 (70271129)
松崎 博充 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (30136725)
松岡 雅雄 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (10244138)
LUNARDI-ISKANDAR Yanto Institute of Human Retrovirology, University of Maryland Associate Professor
ABRAHAM Blan カリ, バジェ大学, 講師
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1996年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | HTLV-I / コスタリカ / インドネシア / フロリダ / エジプト / ATL / HAM |
研究概要 |
HTLV-Iは西南日本で最も高い陽性率を示すが、カリブ海沿岸、アフリカその他の地域にも存在している。環境、気候、風土、人種の異なる日本と世界各地のATL、HTLV-I関連疾患の発症状況を疫学、臨床で比較することで発症のメカニズム、補助因子、遺伝素因などを明らかにすることができる。 1.コスタリカ(サンホセ):175例のサンプルが検討された。内訳は国立小児病院での献血者25名、精神疾患64例、病院外来・入院患者86例。病院患者86例中3検体がHTLV-I/II抗体が陽性であった。3例は75歳、62歳、39歳のいずれもカリブ海沿岸出身の黒人女性である。黒人のみの陽性率は3/80(4%)である。コスタリカのカリブ海沿岸には黒人が多く居住しており、この地域はHTLV-Iのhighly endemic areaと考えられる。 2.インドネシア(ジャカルタ):これまでHTLV-Iの調査は系統的には行われていなかったが、ジャカルタのインドネシア・クリスチャン大学の協力を得て、計700例のサンプルを収集することができた。内訳は500例の入院患者(種々の疾患を含む)、輸血献血者(100例)、健常人(100例)である。1例でPA法陽性(32倍)、EIA法陰性、WBではp28のバンドが検出され、判定保留となった。 3.フロリダ(マイアミ):マイアミ大学眼科にてぶどう膜炎患者40例の血液サンプルを収集した。HTLV-I抗体は全て陰性であった。 4.エジプト(イスマイリア):エジプト人の2例のHAM/TSP患者が見つかった。症状、HTLV-I抗体いずれも日本のHAMと同一である。
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