研究分担者 |
橋本 博子 モナッシュ大学, 日本研究科, 講師
小川 京子 モナッシュ大学, 日本研究科, 講師
山口 真理子 (岡部 真理) モナッシュ大学, 日本研究科, 講師
横山 詔一 国立国語研究所, 情報資料研究部, 主任研究官 (60182713)
石井 恵理子 国立国語研究所, 日本語教育センター・日本語教育指導普及部, 日本語教育推進企画研 (90212810)
OKABE Mariko Monash University"Dept.of Japanese Studies"Lecturer
SPENCEーBROWN ロビン・ルイス モナッシュ大学, 日本研究科, 教授
岡部 真理子 モナッシュ大学, 日本研究科, 講師
SPENCEーBROWM ブラウン ロビン ライス モナッシュ大学, 日本研究科, 教授
齋藤 秀紀 国立国語研究所, 情報資料研究部, 電子計算機システム研 (70000429)
古川 ちかし 国立国語研究所, 日本語教育センター, 日本語教育研修室長 (60190138)
西原 鈴子 国立国語研究所, 日本語教育センター, 日本語教育指導普及部 (60189298)
|
配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1997年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
|
研究概要 |
本研究の目的は,海外での日本語学習支援のために仮説を立て,それに基づく活動とツールを開発し実証することで,今後の日本語学習支援システムのモデルを提案することである。 仮説1: 複数の人間が共同して創り出す協働学習は日本語学習を促進する。 仮説2: 協働学習は,以下の条件で行われる。 (1) 学習対象となる課題の正解を,学習者も教師も知らない (2) 求める正解の内容は,学習者や教師の関心が高い課題である (3) 試行錯誤過程で進展状況が互いに検討,改善,確認できる (4) 試行錯誤過程を支援する情報が円滑に流れる (5) 教師による評価が優先しない (6) 学習過程で得られた解答を参考資料として活用できる 仮説3:協働活動にとってマルチメディア型資源蓄積ツールは必要である。 ここでは,Intelligent Pad(北海道大学工学部田中譲教授,日立ソフトエンジニアリング,富士通)を用いた。理由は,フリーソフト,容易なプログラム改良,簡便な操作性,映像・音声・文字資料の同調の容易さ,インターネット上でのデータ授受の容易さ,による。 モナッシュ大学日本研究科の学生の協力を得て,以下の活動を行った。 (1) 学生は映像音声資料から文字化資料を作成し,コンピュータ上でInteligent Padによりサブノートを作る。 (2) IntelligentPadによりデータベースから情報を収集し貼付する。 (3) これらを繰り返す過程で学習変化を探る。 得られた知見 (1) 学習ツールの使いこなしは,学習観と学習の自律性と関係がある。 (2) 学習活動の進捗と,情報検索・抽出時間の推移,収集内容の変化と関係がある。 (3) 未知課題の体系化には様々な情報とその選別能力が必要となるが,これは学習動機と目標設定と関係がある。 (4) 情報資源の学習リソース化は,学習者の学習目的と学習動機と学習適性と関係がある。 今後の課題 (1) 学習プロトコルが電子媒体で保存できるが.その整理のツールが必要である。 (2) IntelligentPadによる情報授受にさらなる改良が必要である。
|