研究課題/領域番号 |
08044080
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 名古屋大学 (1997-1998) 大阪大学 (1996) |
研究代表者 |
池内 了 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90025461)
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研究分担者 |
関口 真木 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (40216528)
市川 隆 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80212992)
須藤 靖 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (20206569)
福来 正孝 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40100820)
岡村 定矩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20114423)
KRON Richard シカゴ大学, 理学部, 教授
TARNER Edwin プリンストン大学, 天体物理学部, 教授
GUNN James E プリンストン大学, 天体物理学部, 教授
土居 守 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00242090)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1998年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1996年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | デジタル・スカイ・サーベイ / 重力レンズ / 銀河間物質 / 宇宙の大規模構造 / CCDカメラ / 「すばる」望遠鏡 / クェーサーの吸収線 / 銀河の光度関数 / モニター望遠鏡 |
研究概要 |
スローン・デジタル・スカイ・サーベイ(SDSS)計画は、観測装置の建設が全体として2年遅れ、1997年6月にようやくファーストライトを迎えた。3年間継続の本課題研究では、実際の観測データを下に、銀河の大局的な空間分布・銀河の光度関数・クェーサーの吸収線の統計的研究などを進める予定であったが、計画の遅れから、装置の起ち上げ(特に、CCDモザイクカメラの製作・整備、監視用望遠鏡のテスト、測光観測データ解析プログラム作成など)に重点を割かざるを得なかった。その結果、本課題研究と直接関連する論文は装置の概要とその技術開発に関わるものしか無い。しかし、ファーストライトそのものは日本のグルーの活躍があってこそ成功したし、それによって得られた測光データは日本のグループが中心になって製作したCCDモザイクカメラの優秀さを示している。また、SDSSと共有できる等質のデータが得られるよう、国立天文台が建設している「すばる」望遠鏡に同種のCCDカメラを搭載する開発研究も本経費で行ってきた。「すばる」は1999年1月にファーストライトを行ったが、これによって得られたCCDカメラのデータは、本研究グループが中心になって得られたものである。さらに、SDSSや「すばる」の観測装置の開発と並行して、既存のデータを用いた観測的宇宙論の研究も進めてきた。それらは、近傍の銀河の観測からハッブル定数を見積もる研究、クェーサーの吸収線のモデル、銀河団の光度関数、スニアエフ・ツェルドビッチ効果を利用した銀河団の観測とハッブル定数の決定などである。これらの研究成果は、本課題研究に参加している研究者が、日本において観測的宇宙論をリードする第一線の研究者であることを示している。今後、SDSSのデータは「すばる」望遠鏡の長期的な観測計画の中に組み込まれるであろうし、本課題研究の分担者は、この両施設を結びつけるような研究を推進していく重要なメンバーとなるであろう。
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