研究分担者 |
岩田 佳之 立教大学, 理学部, 特別研究員
GALONSKY Aar ミシガン州立大学, 理学部, 教授
下浦 享 (下浦 亨) 立教大学, 理学部, 助教授 (10170995)
本林 透 立教大学, 理学部, 教授 (20116114)
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研究概要 |
平成8・9年度の2年間にわたり、ミシガン州立大学超伝導サイクロトロン研究所において大型中性子検出器およびそれに関連する設備の整備を行い、以下のような実験を遂行した。 1)重イオン核反応における中性子相関の予備実験 2)^9Liのクーロン分解反応の実験 3)^<6,8>He,^<11>Liのクーロン分解反応の測定 4)^<15>Cのクーロン分解反応の実験 5)^8He+nの終状態相互作用の研究 6)中性子ハロ-核のアイソバリックアナログ状態のテスト実験 この内1,2,3)は解析がほぼ終了し、論文発表済あるいは投稿準備中である。4,5,6)については解析が進行中である。 1)は重イオン核反応から放出される2つの中性子の相関をみることによって反応の時間スケールを決めようとするものであり、反応の前平衡過程の寄与が示唆された。 2-6)はいずれも不安定核ビームを用いた研究である。2,4)は逆反応である中性子捕獲反応の天体核反応率を求める実験であり、^9Liについては初めて実験的に上限を決めることができた。3,5,6)は中性子過剰核の性質を研究するものであり、3)では2つの中性子を伴って分解する反応の断面積を系統的に調べた。
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