研究課題/領域番号 |
08044153
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
米倉 亜州夫 広島大学, 工学部, 教授 (00034372)
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研究分担者 |
TADROS Maher ネブラスカ大学, 工学部, 教授
田澤 榮一 広島大学, 工学部, 教授 (60155067)
周 平 広島大学, 大学院・工学研究科, 日本学術振興会特別研
河合 研至 広島大学, 工学部, 助教授 (90224716)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1997年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1996年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 靭性 / 三次元拘束 / 曲げ剛性 / せん断耐力 / 鉄筋コンクリート柱 / プレストレストコンクリート合成桁 / 高靭性コンクリート部材 / 耐震構造 / 靱性 / 高靱性コンクリート部材 / 広島大学 / ネブラスカ大学 / ノースリッジ地震 / 阪神・淡路大震災 / 鉄筋コンクリート橋脚 / 炭素繊維 |
研究概要 |
本研究では、地震に強く、靭性および耐力の大きいコンクリート構造部材の開発を目指し、コンクリートを三軸方向に圧縮することにより、コンクリ一トの強度および変形能力を著しく増大させることが出来ることに着目し、三軸方向に拘束したプレストレストコンクリート構造部材の力学的特性および変形特性を検討し、具体的には実構造物にはどのように適用できるかについて日・米で研究を行った。また、阪神・淡路大震災および米国のノースリッジ地震後のコンクリート構造物の復旧状況を現地調査し、更にフランスにおける鋼とコンクリートの新しい合成桁橋を視察し、三次元拘束コンクリート構造部材の応用方法を検討した。 以上の研究範囲内で次のような研究成果が得られた。 l)鋼管又はCFRPパイプ内にコンクリートを打設し、PC鋼棒を用いて通常の方法で内部コンクリートのみを圧縮した場合、コンクリートの半径方向への拡がりをパイプで拘束するため三次元的な圧縮プレストレスが導入される。この種部材の梁のたわみ能力は通常のRCやPC梁の場合の約10倍にもなり、靭性が著しく向上する。また、曲げ剛性も大きくなる。更にせん断ひび割れ発生荷重およびせん断耐力も大巾に増大する。 2)鋼管又はCFRPパイプ内にコンクリートを打設し、コンクリートのみに中心軸圧縮荷重を加えた場合、圧縮耐力および変形能力は共に一軸圧縮の場合の数倍となる。 3)上記部材に膨張コンクリートを用いて、三軸方向のケミカルプレストレスを導入した場合、上記と同様の効果が得られると同時に、三軸拘束効果、すなわちコンファインド効果が普通コンクリートを用いた場合より大きくなる。 4)平形帯鋼板を用いたRC柱は、普通異形丸鋼を用いた場合より軸方向鉄筋降伏後の柱耐力や剛性が大きく交番水平くり返し荷重を受けた場合、軸圧縮力の存在下において柱のせん断耐力が増大する。 5)コンファインド効果を応用して橋脚の基部リング拘束による耐震補強工法を日本の企業4社と共に研究し、建設省の試験フィールド事業に採用してもらった。 6)ネブラスカ大学では、三軸拘束コンクリート部材をアーチ橋に応用する研究を行い、広島大学では合成桁の引張部材に適用する研究を行い、適切に応用できることを明らかにしている。
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