研究課題/領域番号 |
08044162
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
土田 充義 鹿児島大学, 工学部, 教授 (60037819)
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研究分担者 |
柳 粛 湖南大学, 建築系, 副教授
晴永 知之 鹿児島大学, 工学部, 助手 (40284905)
米村 敦子 宮崎大学, 教育学部, 教授 (10167041)
揚村 固 鹿児島県立短大, 生活科学科, 助教授 (70094117)
東 英寿 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (90218686)
LIU Sa Hunan u.Department of Acliutectuce
楊 慎初 湖南大学, 建築系, 教授
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 中国少数民族の住居 / 土家族の集住形態 / 苗族の集住形態 / 土家族の住居 / 苗族の住居 / 吊脚楼 / 板敷と囲炉裏 / 苗族の民家 / 収納庫 / 土間の生活 / 炉の使用 / 太貫 / 切妻屋根 / 堂と室 / 少数民族の住居 / 板敷の生活 / 土間と板敷 / 太い貫 / 中央間と両脇間 / 等高線に並び住居 |
研究概要 |
平成8年度 土家族の集落と住居の調査 湖南省永順県澤家郷巴家組と砂土村の地を調査した。土家族だけが仕む集落で、その集住形態は山岳地に等高線に沿って建て、狭い敷地のため、主屋の前方に出すには傾斜地に適応させた吊脚楼を付加した。その吊脚楼は主屋に向かって右側に建てる場合が8棟で、左側に吊脚楼を建てる住居は2棟であった。しかし吊脚楼を設けない住居が15棟であったから多くは吊脚楼を設けていなかった。敷地の周囲に塀や付属屋を建てて囲むことはしていない。主屋・吊脚楼・牛小屋・豚小屋と便所・山羊小屋が点在している。その点在の仕方はまず主屋の位置を決め、次に吊脚楼を建て、他は主屋の両側か背後の地に建てていた。 住居は間口3間(柱と柱の間が3箇)、側面2間がほとんどで、中央を堂、両側を室とし、夫婦だけの時は向かって右側の室を板敷きとし囲炉裏を置き、後方に寝台を置いた。子供が成長すると左側の室に板を敷き、壁を付けて部屋とする。したがって、まず骨組を先に造って、その後部屋を造る方針であった。つまり住居の基本は規模を決めて、骨組を作りあげることであった。 平成9年度 苗族の集落と住居の調査 湖南省鳳凰県駱駝山村の集落と16棟の住居、それと龍角洞村の集落と6棟の住居の調査を行った。2集落共に谷間の川や池を中心にして、両側の山麓に民家が広がり、その谷間近くに格式を有す民家があった。この民家を核に住居が点在していた。 2集落の住居22棟を調査した結果、次の4点を特徴として指摘しえた。 1.正面入口を室内に入り込ませ、窪んだ入口を設けていた。 2.室内3室又は4室に間仕切を入れず、広々とし中央の部屋以外に土間に炉を設けていた。 3.必ず屋根裏を収納庫とし、床材はしっかりしていた。 4.梁間が広く、正方形に近い矩形であった。
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