研究課題/領域番号 |
08044200
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡崎 恒子 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (10022584)
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研究分担者 |
COOKE Howard MRC人類遺伝学研究所, 染色体生物学部門, 主任研究員
HIETER Phili ジョンホプキンス大学, 医学部, 教授
依田 欣哉 名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 助手 (30126916)
桝本 寛 (舛本 寛) 名古屋大学, 理学研究科, 講師 (70229384)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | セントロメア / テロメア / アルフォイドDNA / 酵母人工染色体 / 哺乳動物人工染色体 / CENP-B / CENP-Bボックス |
研究概要 |
セントロメアは染色体の伝達を制御する領域であるが、多細胞真核生物においてはいまだ必須DNA配列が不明である。本共同研究では酵母人工染色体YAC技術を用いてヒト染色体からセントロメア機能に必須なDNA配列を分離し、構造及び機能を解明することを目的とした。セントロメアDNAの機能はYACに哺乳動物細胞内で独立の人工ミニ染色体MACとして安定維持される機能を付加しうるか否かで判定した。ヒト21番染色体セントロメア中に隣接して存在する巨大アルフォイド領域、α21-I(CENP-Bの結合配列であるCENP-B boxを規則的に持つ領域)とα21-II(CENP-B boxを殆ど持たない領域)、よりそれぞれ約100kbのアルフォイドDNA断片を分離し、組み換え酵素欠損酵母変異株を用いてYAC中に安定にクローン化することに成功した。Cooke教授よりヒトテロメアDNA配列を得て、アルフォイドYACの両腕をヒトテロメアと哺乳類細胞中で機能する選択マーカーを持つ構造に変換したクローン、α7C5hTEL YAC(α21-I配列をもつ)及びαB13hTEL YAC(α21-II配列を持つ)を酵母細胞中での組み換え反応により構築した。これらYAC DNAをヒト培養細胞に導入し、形質転換株をFISHで解析したところ、α7C5hTEL YACによる形質転換株中に宿主染色体とは独立に存在するミニ人工染色体(MAC)が見いだされた。MACは細胞分裂を通じて安定に維持されるのでα21-I領域にセントロメア機能DNA配列が存在すると推定された。
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