研究分担者 |
伊藤 靖夫 信州大学, 理学部, 助手 (70283231)
秋光 和也 香川大学, 農学部, 助教授 (80263888)
柘植 尚志 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (30192644)
児玉 基一朗 (児玉 基一郎) 鳥取大学, 農学部, 講師 (00183343)
尾谷 浩 鳥取大学, 大学院・連合農学研究科, 教授 (50032305)
DUNKLE L.D. パデュー大学, 植物病理学科, 教授
GILCHRIST D. カルフォルニア大学, デービス校・植物病理学科, 教授
SIEDOW J.N. デューク大学, 植物学科, 教授
WOLPERT T.J. オレゴン州大学, 植物病理学科, 助教授
JOHAL G. ミズリー大学, 農学科, 助教授
TURGEON B.G. コーネル大学, 植物病理学科, 準教授
MACKO V. コーネル大学, ボイストムリン研究所, 教授
田平 弘基 鳥取県園芸試験場, 研究員
YODER O.C. コーネル大学, 植物病理学科, 教授
BRIGGS S.P. パイオニアHiーBred社, 生物工学研究所, 総括部長
WALTON J.D. ミシガン州立大学, 植物研究所, 準教授
宮川 恒 京都大学, 農学部, 助教授 (10219735)
朴 杓允 帝京大学, 医学部, 助手 (20147094)
荒瀬 栄 島根大学, 生物資源科学部, 助教授 (40127478)
BRONSON C.R. アイオア州立大学, 植物病理学科, 準教授
小林 裕和 静岡県立大学, 大学院・生活健康科学研究科, 助教授 (80170348)
中島 広光 鳥取大学, 農学部, 助教授 (40144646)
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配分額 *注記 |
25,300千円 (直接経費: 25,300千円)
1998年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
1997年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
1996年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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研究概要 |
1) リンゴ斑点落葉病菌の宿主特異的AM毒素の生合成に関与する遺伝子: 環状ペプチド合成酵素(CPS)遺伝子のユニバーサルPCRプライマーを利用して得たPCR産物は他のCPS遺伝子と相同性が認められ、サザン解析の結果、AM毒素生産菌に特異的に存在する配列であることが判明した。本遺伝子断片を用いた相同的組込みによる遺伝子破壊により、毒素非生産形質転換体が得られ、さらに野生株ゲノムライブラリーをスクリーニングして、完全長のAM毒素生合成遺伝子(AMT)のクローニングに成功した。AMTは13KbのORFをもち、イントロンはなく、毒素構成アミノ酸に対応するアミノ酸活性化ドメインが認められた。 2) ナシ黒斑病菌のAK毒素生合成遺伝子: REMIによる遺伝子タギング法を用いて毒素生産菌に特異的に存在する染色体断片から、AKT1(脂肪酸合成)、AKT2,AKT3(脂肪酸改変),AKTR(発現調節因子)、AKTS1(AK毒素生合成特異的)の5つの遺伝子を単離した。また、AK毒素と類似の化学構造を有するAF及びACT毒素の生産菌も、本遺伝子ホモログを保有することが明らかとなった。 3) トウモロコシ北方斑点病菌の環状ペプチドHC毒素の生合成遺伝子TOX2の解析が進み、特異的CPS遺伝子HTS1のほかに、TOXA(毒素排出ポンプ)、TOXC(脂肪酸合成酵素b*)、TOXE(発現調節因子)、TOXF(分枝アミノ酸アミノ基転移酵素)、TOXG(アラニンラセミ化酵素)などが明らかとなった。 4) トウモロコシごま葉枯病菌のポリケチドT毒素の生合成遺伝子TOX1は、伝統的遺伝学手法では単一のローカスと考えられていたが、今回の分子分析でTOX1AとTOX1Bの2つのローカスからなり、それぞれ異なった染色体上に存在することが明確となった。 5) ACR毒素に対する特異的感受性因子を支配している遺伝子(ACRS)を、ラフレモンmtDNAからクローニングした。この遺伝子は大腸菌で発現した。 6) リンゴ斑点落葉病感受性(AM毒素のレセプター)遺伝子を求めて、プロテオーム解析によりAM毒素感受性リンゴに特異的に発現しているタンパク質(SA60)を検出した。 7) 宿主特異的毒素の生合成遺伝子は水平移動で特定の菌糸に導入されたと推論できた。
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