研究課題/領域番号 |
08044234
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石岡 千加史 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (60241577)
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研究分担者 |
FRIEND Steph フレッドハッチンソンがん研究センター, シアトルプロジェクト, 代表
KOLODNER Ric カリフォルニア大学, サンディエゴ校・医学部・ルードウィッヒがん研究所, 教授
柴田 浩行 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (50260071)
金丸 龍之介 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (70152783)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ミスマッチ修復 / hMLH1 / 出芽酵母 / 機能診断 / 遺伝性大腸癌 / 遺伝子診断 / 遺伝子機能 |
研究概要 |
(1)ヒトミスマッチ修復遺伝子発現ベクター系を開発し野生型およびミスマッチ修復欠失型出芽酵母に導入した。ヒトミスマッチ修復遺伝子hMLH1の発現は、野生型酵母のミスマッチ修復能を障害することが判明した("dominat mutator effect")。MLH1欠損酵母に過剰発現したところ、ミスマッチ修復能は部分的に相補された。(2)遺伝性非ポリポ-シス性大腸癌(HNPCC)由来のhMLH1胚細胞変異を発現ベクターに導入し、"dominat mutator effect"について検討したところ、19種類のミスセンス変異を含む25種類の胚細胞変異のうち23種類は"dominat mutator effect"を示さないことが判明した。(1),(2)の結果から、hMLH1変異の機能診断を出芽酵母を用いて行うことが可能であると考えられた。(3)R.Kolodnerはヒトミスマッチ修復遺伝子の機能診断系に有用なミスマッチ修復欠失型出芽酵母株RDKY2500シリーズ作製・提供した。(4)HNPCC家系におけるhMLH1変異とhMSH2変異の検索を行い、hMLH1の機能診断系が有用であった。欧米でのHNPCC変異のスペクトラムについて現地(米国)およびインターネット上(ICG-HNPCCのweb site)で検索し、現在未報告のものを含めて約200種類のヒトミスマッチ修復遺伝子変異が同定され、このうち約20%はミスセンス変異であるため、本研究における機能解析系が有用であることが示唆された。(5)ヒト発がんにおけるDNA修復異常と遺伝子不安定性に関する情報交換をおもに米国で行った。(6)現在、(1)〜(4)の結果について論文投稿中である。
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