研究課題/領域番号 |
08044302
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
笹月 健彦 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)
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研究分担者 |
福井 宣規 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60243961)
MOMBURG Fran ドイツ癌研究所, 助手
VOGT Anne B. ドイツ癌研究所, 助手
KROPSHOTER H ドイツ癌研究所, 助手
HAMMERING Gu ドイツ癌研究所, 教授
KROPSHOFER Harald German Cancer Research Center, Assistant Professor
KROPSHOFER H ドイツ癌研究所, 助手
上川路 信博 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (90224659)
HAMMERLING G ドイツ癌研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | TCR / MHC / ペプチド / HLA-DM / T細胞レパートリーの選択 / 安定性 / 免疫寛容 / 単-MHC / ペプチド複合体 / トランスジェニックマウス / ノックアウトマウス / 主要組織適合抗原 / T細胞受容体 / 抗原ペプチド / プロセシング / HLA-DO / 免疫制御 / 胸腺内T細胞の選択 / TAP / 胸腺T細胞の選択 |
研究概要 |
免疫系は、その成熟過程で自己反応性T細胞の除去および不活化を通じて、免疫寛容を誘導する。本研究は、MHC/ペプチド複合体の形成と複合体のTCRによる認識機構に焦点をあてて以下に述べる知見を得た。 HLA-DMが解離速度の早い抗原ペプチドを積極的に除去するという点でMHCクラスII結合ペプチドの校正に関わることを見いだし、MHCクラスII/ペプチド複合体のkinetic stabilityが免疫寛容誘導において重要な役割を演ずる可能性を示唆した。単一MHCクラスII/ペプチド複合体を発現したトランスジェニック-ノックアウトマウスの樹立、解析を通じて、T細胞レパートリーの正の選択において特異的TCR-ペプチド相互作用が関与していることを明らかにした。また、胸腺での発現量が最も低い1系統において、臓器特異的自己免疫疾患が自然発症することを見い出し、その発症に胸腺でのT細胞レパートリーの選択が関与していることを示した。臓器特異的自己免疫疾患とMHCクラスIIの相関に関して、特定のMHCクラスII分子が臓器特異的自己抗原ペプチドをT細胞に提示することで自己免疫が惹起されるというモデルが現在一般的であるが、我々の知見はこのモデルに対する反証となると思われる。
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