研究課題/領域番号 |
08044309
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
福島 淳 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00181256)
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研究分担者 |
CULLEN B.R. Duke University, Howard Hughes Medical In, Professor
浜島 健治 横浜市立大学, 医学部, 助手 (00114611)
CULLEN Bryanr DUKE UNIVERSITY MEDICAL CENTER,HOWARD HUGHES MEDICAL INSTITUTE,PROFESSOR
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | HIV-1 / AIDS / DNAワクチン / 遺伝子発現 / Env / Gag / Pol / Nef / Nef. |
研究概要 |
今回の研究はHIV-1を含むレトロウイルスを分子生物学的に研究し、HIV-1に対する新しい考え方のDNAワクチンることを最終的な目的として行ったものである。まず今回の研究の成果としては、Cullen教授と共同で、HFVとヒトのレトロウイルスの遺伝子発現機構についてその一部を明らかにし、HIV-1感染症との関連について考察したる。この研究の結果、HFVのbel-1遺伝子産物がHIV-1遺伝子と増殖を活性化することが示された。このことから二つのウイルスの混合感染の際のHIV-1ウイルス活性化の危険性が指摘された。 次に、HIV-1に対するDNAワクチンの開発に向けて以下の研究を行った。 すでに、HIV-1のenv領域を使用し、その免疫効果について検討した。次に、nef、gag、pol遺伝子と、いくつかのenv遺伝子(マクロファージ感染株のBAL由来、およびThai E株由来)の発現プラスミドを作成し、それらの可能て検討した。その結果、 1 nefを免疫したマウスで強いCTLの誘導を確認した。 2 ペプチドで免疫した後、DNAワクチンを接種すると非常に高い細胞性免疫と液性免疫の両方が得られた。また得られた抗体は種々ウイルスを中和することがCullen教授との共同研究で明かになった。 3 マウス由来のTCA3、B7-2、IL-12各々の遺伝子の発現プラスミドをDNAワクチンと同時に投与すると細胞性免に上昇した。 以上のことから実験動物のマウスにおいてはDNAワクチンは、投与法を変えることにより、細胞性免疫、液性免疫上昇させる可能性があり、感染防御に効果があることが期待された。今後は種々のHIV-1ウイルス感染モデル系を疫効果と様々な変異ウイルスにどの程度効果があるかについて検討を行う計画である。
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