• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日中両国の教育近代化に及ぼした西洋教育の影響に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 08045003
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分大学協力
研究分野 教育学
研究機関東京学芸大学

研究代表者

原 聡介  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00032772)

研究分担者 郭 斉家  北京師範大学, 教育系, 教授
王 炳照  北京師範大学, 教育系, 教授
川瀬 邦臣  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20099419)
三笠 乙彦  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80015445)
WANG Bingzhao  Beijing Normal University, Department of Education, Professor
GUO Qijia  Beijing Normal University, Department of Education, Professor
兪 啓定  北京師範大学, 教育系, 教授
宛 金章  北京師範大学, 外国語系, 副教授
何 暁夏  北京師範大学, 教育系, 副教授
橋本 美保  東京学芸大学, 教育学部, 講師 (60222212)
渋谷 英章  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50183398)
藤井 健志  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10189996)
坂井 俊樹  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10186992)
松岡 栄志  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (90133115)
君島 和彦  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80111623)
河口 道朗  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40007159)
研究期間 (年度) 1996 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードヘルバルト / フレーベル / デューイ / ミッション・スクール / 和魂洋才 / 中体西用 / 教育近代化 / 比較教育思想 / ヘルベルト / ミッションスクール / 職業教育 / 幼児教育思想 / 音楽教育
研究概要

1. 日中両国における教育近代化に及ぼした西洋教育の影響に関するそれぞれの国内教育史の研究物は相当数あるが、両国にわたる比較的研究はこれからの仕事になる。本研究では、教育思想、学校制度、教科内容についてそれぞれ標本をとって調査し、今後の研究調査の基礎資料を得た。
2. ヘルバルト派の教育思想の中国移入は日本経由であり、したがって移入に伴う同型の変容をうけた。中国におけるヘルバルト派の教授法理論の普及範囲は日本より狭かったが、その影響は日本より長くつづいた。
3. フレーベル主義幼稚園教育の導入は、就学前教育と福祉事業とに二分された日本に比して、中国では一体化した形態になった。人材養成制度の展開が学校中心であった日本と科挙中心であった中国との違いに対応する。
4. 同時期に両国へ移入されたデューイ思想の影響についての比較調査には利点が多い。しかし、それを新教育の一般的展開と同一視する従来の理解の再検討が必要である。
5. 近代初期におけるミッションスクールの展開は教育近代化の重要な指標であることが本研究においても確認された。比較調査に当たっては、特に受教育者の階層関係、華夷思想の機能、等に着目し、近代化過程の記述をより明確にした。
6. 西洋文化移入の方法概念としての「和魂洋才」と「中体西用」の比較においては、前者における「和魂」と「洋才」との矛盾が少なく、それに比べ、後者の場合の「中体」と「西用」との矛盾が大であったこと、また、前者が精神運動の指導概念であったことに比して、後者が政策概念であったことが、中国側から示された。
7. そのほか、道徳教育、外国語教育、職業教育について今後の比較研究にとって有効な予備的知見を得た。

報告書

(4件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (17件)

  • [文献書誌] 郭斉家: "「西学東漸」と中国における道徳教育観の変遷" 東京学芸大学・北京師範大学大学間研究報告集. 3. 1-5 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 川瀬 邦臣: "明治期におけるヘルベルト派教育学の受容" 東京学芸大学・北京師範大学大学間研究報告集. 3. 6-10 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 原 聡介: "「和魂洋才」の概要" 東京学芸大学・北京師範大学大学間研究報告集. 3. 11-15 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 宛金章: "中国の近代初期における外国語教育の展開について" 東京学芸大学・北京師範大学大学間研究報告集. 3. 16-20 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 何暁夏: "中国の近代学制に対する日米の近代学制の影響" 東京学芸大学・北京師範大学大学間研究報告集. 3. 21-25 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 上原 秀一・原 聡介: "日本におけるデューイ教育思想の移入" 東京学芸大学・北京師範大学大学間研究報告集. 4. 1-5 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 何暁夏: "中国におけるデューイの教育思想の普及とその影響" 東京学芸大学・北京師範大学大学間研究報告集. 4. 6-10 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 渋谷 英章: "近代化と明治前期のミッション・スクール-女子教育・実学教育という側面から-" 東京学芸大学・北京師範大学間研究報告集. 4. 11-15 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 兪 啓定: "西学東漸と“中学為体・西学為用"の観念" 東京学芸大学・北京師範大学間研究報告集. 4. 16-20 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 橋本美保: "明治初期におけるアメリカ教育情報受容の研究" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 1. 1-4 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 河口道朗: "「ペスタロッツィ主義唱歌教育論」について" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 1. 5-8 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 王炳照: "西学東漸与中国教育近代化研究綜述" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 1. 9-22 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 夏暁夏: "西学東漸与中国学前教育的近代化" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 1. 23-45 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 三笠乙彦: "日本の近代化と教育の近代化-その歴史的な構図の独自性の把握" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 2. 1-9 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 藤井健志: "近代初期の日本(1859-1912)におけるキリスト教教育" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 2. 10-22 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 郭斉家: "西学東漸与中国教育目標的近代化" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 2. 23-32 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 兪啓定: "“西学東漸"与中国近代技術与職業教育的産生" 東京学芸大学・北京師範大学 大学間研究報告集. 2. 33-40 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi