研究課題/領域番号 |
08045059
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
岡田 洋之 酪農学園大学, 獣医学部, 助教授 (50166419)
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研究分担者 |
ROSOL Thomas オハイオ州立大学, 獣医学部, 教授
CAPEN Charle オハイオ州立大学, 獣医学部, 教授
中田 健 酪農学園大学, 獣医学部, 講師 (10241069)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 上皮小体ホルモン関連タンパク / サイトカイン / 乳腺 / ウシ / リポ多糖類 / リポポリサッカライド |
研究概要 |
乳汁中には様々なホルモン、成長因子やサイトカインが含まれており、乳腺はそれらにより形態学的ならびに機能学的に変化を受けているが、それらホルモンや成長因子の働きをそれぞれ明確にすることは困難である。上皮小体ホルモン関連タンパク(PTHrP)も泌乳中の乳腺から産生され、生物活性を有する形で乳汁中に存在する。本研究では乳腺上皮細胞から産生されている上皮小体ホルモン関連タンパク(PTHrP)の機能を解明するとともに、乳汁中に含まれるサイトカインの役割を解明する目的で乳腺上皮細胞の培養を行った。 分娩後1週間以内の乳牛より採材した乳腺組織をコラゲナーゼを用いて腺房に分散し、ラットの尾腱より抽出したコラーゲンに包埋培養した。培地に上皮成長因子(EGF)、トランスフォーミング成長因子(TGF)-βを種々の濃度で添加し、培養上清中のPTHrP濃度をラジオイムノアッセイ法により測定したところ、濃度依存性にPTHrPの産生が増大した。ノーザン解析を行ったところ、PTHrP産生に比例してmRNAの発現も増大していた。 凍結腺房細胞をコラーゲン平板培養に供し、培地にリポサッカライド(LPS)を種々の濃度で添加し、PTHrPのほかインターロイキン(IL)-1,IL-6の産生はLPSの濃度依存性に増大した。 以上のことから、乳腺上皮細胞から産生されるPTHrPはEGF、TGF-βなどにより産生が調整されるが、IL-1やIL-6などの炎症性サイトカインでは調整されていない可能性が示唆された。
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