研究課題/領域番号 |
08045062
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 大学協力 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
斉藤 佑尚 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (30134810)
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研究分担者 |
BLEACKLEY Ch The University of Alberta, Department of, 教授
MCELHANEY Ro The University of Alberta, Department of, 教授
高木 淳一 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (90212000)
MCELHANEY Ronald N. (The University of Alberta, Department of Biochemistry, Professor)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 腫瘍細胞 / 血小板凝集 / 血液凝固 / 血液凝固第X因子 / 血液凝固第V因子 / トロンビン / モノクロナル抗体 / クローニング / モノクローナル抗体 / 血小板凝固 / モノクロナール抗体 / サブトラクションクローニング / 組織因子 / EPR-1 / 分化誘導 |
研究概要 |
ガン患者の代表的な死因の一つに血栓症がある。これはガン細胞が血小板凝集・血液凝固を促進するからと考えられる。さらに腫瘍細胞の転移という現象とも上述の反応が深く関与しているとの説もかなり有力視されている。初年度は先ず以下のことを行なった。神経芽腫細胞であるGOTO細胞を多血小板血漿に加えると血小板が凝集することを見い出した。さらにGOTO細胞を正常血漿に加えると、血液凝固第X因子を活性化しさらにプロトロンビンを活性化してトロンビンを産生することを明らかにした。私たちはさらに、GOTO細胞を分化誘導させ、シュワン細胞様にすると凝固第X因子およびプロトロンビン活性化能のいずれも消失することを発見した。第2年度には初年度の成果をもとに、活性化された凝固第X因子と細胞表面上の補因子との共同作業によってプロトロンビンをトロンビンに活性化する機構を分子レベルで理解することを目的に、サブトラクションクローニングおよびモノクロナル抗体作製の実験を行った。最終年度には、発現クローニングを目指して凝固第X因子の結合測定に関する実験を行っているところである。モノクロナル抗体の実験に関しては、ハイブリドーマをいきなり軟寒天培地上でコロニーを作らせクローン化する方法が上手く行き、目的とするような性質を示すクローンが複数得られている。そこでこれらをさらに確実なものとし、いよいよクローニングを開始する日もそう遠くはないと期待している。ところで昨年得られた神経芽腫細胞上の極性の高い多分糖脂質を特異的に認識するモノクロナル抗体に関しては、その抗原脂質の精製法に関してかなりの進歩が見られ、近々にその精製を完了し、NMRおよび質量分析などによりその構造の予測をし、さらには合成したもののモノクロナル抗体との反応性などを確認する予定である。
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