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自閉症児における対人技能の形成に関する行動分析学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08202201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

小林 重雄  筑波大学, 心身障害学系, 教授 (30006902)

研究分担者 野呂 文行  筑波大学, 心身障害学系, 助手 (30272149)
加藤 哲文  つくば国際大学, 産業社会学部, 助教授 (90224518)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード自閉症 / 対人技能 / 行動分析学
研究概要

自閉症は広汎性発達障害に分類されており,認知と言語の両面での障害を有している。そのような障害に対して行動分析学に基づく訓練方法がこれまで有効とされてきた。一方,発達心理学における自閉症研究領域において,近年,自閉症の中核障害として,対人認知や対人コミュニケーションの問題を検討する研究が数多く示されてきている。これらの研究知見は,健常児あるいは自閉症以外の診断名をもつ障害児との比較研究を通じて明らかにされてきているものである。それゆえ,障害を克服するための方法論という点で未だ十分に検討されていないというのが実状である。本研究は自閉症と診断された女子1名を対象に,叙述的言語機能のひとつとされている助言ならびに質問の指導法の開発を目的として実施された。特に他者からの言語的フィードバック(「ありがとう」)により訓練を通じて獲得された質問ならびに助言が適切に表出されるかどうかという点に着目して分析を試みた。以下のような事実が明らかになった。
1.対象となった自閉症女子は,他者の言語的フィードバックに応じて、助言ならびに質問を生起することが可能となった
2.特に,場面に応じてとりうる反応の選択肢を視覚刺激として提示することは,助言や質問の自発的生起を促進した。
3.長期間観察を続けると,助言ないしは質問を生起することが期待される場面において,適切な反応を生起しない状態も多く観察された。
以上の結果について,言語フィードバックの社会的強化機能の有無との関係で検討された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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