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自閉症児の前言語的コミュニケーション,愛着,他者認識の発達連関と指導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08202205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岐阜大学

研究代表者

別府 哲  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (20209208)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード自閉症 / 他者認識 / 愛着 / ジョイントアテンション行動
研究概要

平成7年度までに収集した自閉症の事例の資料をもとに、話し言葉を持たない自閉症児の他者認識のレベル、アタッチメント、指さし理解に見られるジョイントアテンション行動の発達連関を検討した。就学前の一事例の愛着行動を調べた結果、何を求めて愛着対象に接近-維持行動を行うかにおいて二つの質的に異なるレベルが存在することが明らかになった。それは「具体的行動を求めるレベル」と「心的支えを求めるレベル」である。前者の中に、愛着対象に接近-維持行動を行った結果何を得るかにおいて、「自らに快の情動を引き起こす」ために求める時期から、「自らの不快を快に転換する」ために求める時期に移行することが示された。これが他者認識との連関で言えば、「心的支えを求めるレベル」に移行する時期に、相手を自らとは独立した心的内容を有する主体として認識し始めるようになることが明らかにされ、両者の連関が指摘された。また、「具体的行動を求めるレベル」でありつつも、それによって「自らの不快を快に転換する」ために求める時期には、他者を心的内容を有する主体としては認識できないが、しかし行為主体としての他者認識が成立することが示唆され、他者認識や愛着の発達におけるこの時期の重要性が明らかにされた。ジョイントアテンション行動との連関は、上記の愛着対象に「具体的行動を求めるレベル」でありつつ「自らの不快を快に転換する」ために求める時期、しかも他者を行為主体として認識し始める時期に、後方の指さし理解としてのジョイントアテンション行動が成立することが示された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 別府 哲: "自閉症児におけるジョイントアテンション行動としての指さしの発達:健常乳幼児との比較を通して" 発達心理学研究. 7・2. 128-137 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 別府 哲: "自閉症児の愛着と他者の心の理解" 心理学評論. (掲載予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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