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ロシア極東地域における経済体制転換と環境市場形成の現状と展望

研究課題

研究課題/領域番号 08206205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

源河 朝典  岡山大学, 経済学部, 教授 (90033323)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードロシア極東 / 体制転換 / 市場経済化 / 私有化 / 沿海地方 / ハバロフスク地方 / サハリン州 / アゼルバイジャン
研究概要

当公募研究の目的は、ロシアにおける市場経済化と世界経済への統合化の過程を、ロシア極東に即して調査研究すること、ロシア極東の地域コンセプトを描くことである。比較のために選定した他地域は伝統的に調査研究のすき間であるアゼルバイジャンである。
国家秩序の体系(国家体制)と経済秩序の体系(経済体制)の双方ともが崩壊している状況、経済体制論の領域では未開拓の旧ソ連邦の特定の経済地域についての調査研究(地域研究)であること、統計資料をはじめとする研究情報の決定的な不足状況(いわゆる情報飢餓)と統計制度自体が再構築過程にあること等々から、当公募研究は、未知の領域へのアプローチである。過去2年間の発表諸稿はすべて模索過程の初歩的な準備作業であるが、これらの作業を通して対象領域についての調査研究の仕方を確かめることができた。
ロシア極東について、一方では、国有資産私有化の状況の観察に踏みとどまって、国家統計委員会公表の統計利用と並んで地方紙によるデータ収集・利用の仕方と地域行政単位間統計比較の仕方を経験している。他方では、1996年4月15日付けロシア政府承認の極東長期発展プログラムの分析作業を開始し、たとえば、その原テキスト付属統計資料の分析から経済開発のガイドラインが1989年の経済水準の回復であることを明らかにした。また、計画化の手法、ロシア政府が描く極東の地域コンセプトなどに観察視点を当てている。
アゼルバイジャンについて、ソ連邦崩壊後の国家喪失と経済体制崩壊のもとでの国家機構と経済体制の再構築過程の観察を通して、体制転換と市場経済化の2つのタ-ムと並んで経済開発というタ-ムを導入することが必要でもあり有効でもあることを発見した。そこでは、また、体制転換の初期条件と経済開発の初期条件とはその含意において重なりつつ相互に独自の分析用具となる。この視点はロシア極東の観察にとって有効である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 源河朝典: "市場経済への体制転換の原初段階-アゼルバイジャン共和国の場合-" 岡山大学経済学会雑誌. 第28巻第4号. 129-149 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 源河朝典: "アゼルバイジャンと体制転換の初期条件" ユーラシア研究. 第14号. 52-54 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 源河朝典: "体制転換とロシア極東開発の長期展望" スラブ研究センター・「スラブ・ユーラシアの変動」領域研究報告輯. (編纂中・未詳). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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