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オブジェクト指向型日本語辞書の作成とそのためのツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08207104
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

郡司 隆男  大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 助教授 (10158892)

研究分担者 松井 理直  大阪大学, 言語文化部, 助手 (00273714)
三木 邦弘  椙山女学園大学, 生活科学部, 助教授 (80174001)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードオブジェクト指向 / 辞書 / 生成的辞書 / 制約に基づく文法 / 音韻論 / アクセント / 単一化 / 日本語
研究概要

本研究では、辞書を計算機上に作成するための効率的な語彙記述法、それに伴う様々なツールを開発し、それに基づいて、計算機上に日本語の語彙記述に必要なある程度の辞書を載せ、小規模の日本語エキスと処理解析システムを試作することを目的としている。本年度はその前提となる辞書作成支援環境の整備及びさらに音韻情報に関する基礎的な考察を行なった。
1.辞書作成支援環境の整備 大規模な辞書作成においては、柔軟なデータの登録や削除、クラスの自動抽出や階層関係の自動構成・自動更新、データの表示の際の上位クラスの内容と単一化した結果の動的な表示、階層関係の木構造としての表示などができなくてはならない。そのために、World Wide Web(WWW)の利用を試みた。クラスや語彙項目などのオブジェクトは、各々データベースの中の1レコードに対応させ、表示の際には、データベースから取り出し、HTMLのタグを追加してWWWのクライアントに送ることにした。新たな項目の追加は、データベースのレコードの形式の変更で一括して行なえる。また表示の形式の変更はHTMLのタグの追加方法の変更で対処できるようにした。
2.生成的辞書における音韻情報 オブジェクト指向型辞書は、人間の持っている言語知識をモデルとしたものであり、語彙項目の音韻情報や意味情報を生成的に導出することが可能となる。新奇語に対しても、適切な音韻情報を与えることができ、新奇事態に対し頑強なシステムを作ることができる。本年度は、オブジェクト指向型音韻辞書の実現に向けて、その形態素のモ-ラ構造と音節構造、語彙的階層、すなわち和語・漢語・借用語の区別の情報も付加した電子化アクセント辞典の構築を試みた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松井 理直: "制約に基づく音韻論とその運用可能性" 『言語文化研究』(大阪大学). 22. 229-252 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 松井 理直: "日本語の語彙における音韻素性と制約" 『言語文化学』(大阪大学). 5. 61-74 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] MATSUI,Michinao: "An introduction to JPSG phonology" Studies on the Universality of Constraint-Based Phrase Structure Grammars. 111-142 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 松井 理直・郡司 隆男: "日本語音韻における要素・構造・制約" 郡司隆男(編),日文研叢書『制約に基づく日本語の構造の研究』. 183-222 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] GUNJI,Takao: "On lexicalist treatments of Japanese causatives" Studies in Contemporary Phrase Structure Grammar. (to appear).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 松井 理直・郡司 隆男: "単一化文法における音韻素性制約について" 音韻論研究会(編)『音韻研究-理論と実践-』(開拓社). 203-206 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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