研究課題/領域番号 |
08207111
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
浅野 晃 共立女子大学, 文芸学部, 教授 (70086742)
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研究分担者 |
篠原 進 青山学院大学, 文学部, 教授 (80133271)
村上 征勝 統計数理研究所, 領域統計研究系, 教授 (00000216)
西島 敦哉 武庫川女子大学, 文学部, 教授 (20102808)
谷脇 理史 早稲田大学, 文学部, 教授 (10049322)
富士 昭雄 駒沢大学, 文学部, 教授 (40052435)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 西鶴語彙 / 元禄時代語 / 浮世草子語彙 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、井原西鶴の語彙をコンピュータ処理するための基礎的な研究について、普通理解を築く努力を続けた。本年度の研究業績を以下の2点にまとまる。 1.西鶴の語彙をコンピュータ処理するための基本的な了解事項を確認し合った。代表作『好色一代男』『好色五人女』『日本永代蔵』を取り上げて,具体的な問題の検討に入った。 漢字の字体,異体字の問題、仮名処理についての検討を続け、いわゆるコンピュータの字書作りの作業を積み重ねた。また、品詞情報の処理についても討論を続けている。品詞については、文法論的立場と、索引として利用する現実的立場との隔たりが大きく、両者の調和が、今後の課題である。 作品のデータ・ベース化の作業は順調に進み、小説類については見通しが立ったが、俳諧関係の処理について検討を続けている。 2.西鶴作品の正確な本文を作る基礎的作業も昨年度に引き続き進めている。版本と、それを現代の字体で翻刻したものと、どのように調整して、新しい『西鶴全集』と作り上げたらよいかという課題についても討議を重ね、いくつかの試案を作り、検討を続ける段階に達した。新しいテキストの提供という点で、研究の成果をあげることができた。 以上のように、コンピュータ処理のための基礎的研究を進めているが、正確な本文と、それに基く西鶴語彙の総合索引を完成させることができると、西鶴研究はさらに大きな前進を見せることになろう。
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