研究概要 |
筑波大学,九州大学,東京学芸大学等において初級・中級の漢字教育,漢字テストに関する調査を行い,外国人学習者の学習項目,学習方法,評価項目などについて情報を収集した。また,一般に広く普及しているテストとして日本語能力試験の文字問題,外国人のための漢字教材および日本人の子ども向けの漢字教材のいくつかを検討し,合わせて,テスト項目の分類・整理を行った。 本年度は初級漢字教科書『Basic Kanji Book』Vol.1,2のテストデータの入力を始めるに当たり,テスト項目の立て方,分類方法,データ形式に関する一応のフォーマットを作成し,45課分の小テストのデータおよびまとめのテスト4回分のデータを入力した。さらに,全国の日本語教育機関に向けて,実施している漢字テストの内容,評価項目に関するアンケート調査および聞き取り調査を行い,テストのサンプルデータを収集するための準備作業も進行中である。 今後は,テストデータの入力を増やし,中・上級レベルのテスト項目についても分類・整理を進めながら,本格的アクティブ・テスト・データベース化に向けてデータ形式,ラベル付けの方法およびデータ構造,プログラム構造のあり方を検討する必要がある。
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