研究課題/領域番号 |
08208103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
毛里 和子 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (40200323)
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研究分担者 |
菱田 雅晴 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (00199001)
中兼 和津次 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80114958)
天児 慧 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70150555)
西村 成雄 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030160)
小島 麗逸 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (50195723)
TANAKA Kyoko Nanzan University, Faculty of Law, Professor (00167496)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
97,000千円 (直接経費: 97,000千円)
1998年度: 35,000千円 (直接経費: 35,000千円)
1997年度: 32,600千円 (直接経費: 32,600千円)
1996年度: 29,400千円 (直接経費: 29,400千円)
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キーワード | 中国 / 構造変動 / 体制変容 / 東アジアモデル / 市場化 / 民主化 / 上海社会化学院 / 『シリーズ中国領域研究』 / 中国の構造変動 / 学際研究 / 中国・ロシア比較 / 上海社会科学院 / 日中関係 / アジア太平洋 / シリーズ中国領域研究 / 現代中国構造変動 / 漸進主義改革 / 中国政治社会変容 / 日中学術シンポジウム / 現代中国 / 研究パラダイム / 学際的研究 / 中国社会科学院 |
研究概要 |
改革開放の20年、年率10%近い成長率を実現した中国の経済・社会・政治各分野の変化は著しく、「地域大国」として国際社会とも相互依存の関係に入った。本領域研究はこの20年間の中国の変動を、中央・地方関係、経済の市場化、国家・社会関係、開発と人間、歴史的連続性と不連続性、民族地区や台湾・香港との関係、アジア太平洋の中の中国という7つのテーマに分けて分析し、各分野で生じている構造変動を分析することを目的に3年間の共同研究を進めた。総括班は、構造変動を学際的に分析するための枠組みや手法の開発、全体研究活動の運営、国際学術交流、対外広報活動を担当した。三年間で合計6回の全体研究集会(いずれも国際シンポジウム)の開催、30名の海外研究者の招聘、スラブ領域研究との共同研究、上海社会科学院との2回の学術シンポジウムの開催、日本語『シリーズ中国領域研究』12冊および英文・中文『シリーズ中国領域研究』の刊行、地方新聞など逐次刊行物、現代中国にかんする基本文献の収集・整理などを行った。 各分野の研究を深め総括班で再三の討議をした結果、「現代中国の構造変動への学際的接近」について次のような暫定的結論が得られた。1.中国の変容が第一次構造変動、第二次構造変動、市場化と民主化の体制変容の3段階に区別されると考えれば、改革開放20年は第一次構造変動の開始および深化のプロセスであり、アジア通貨危機を契機に第二次構造変動に入りつつある。2.第一次構造変動においては、中央と地方、計画と市場、国家と社会など従来の二項対立的なものから中央・地方・末端、計画・半市場・市場など中国社会が三元構造に変わってきていることが特徴である。3.中国の今後を考える際、台湾や韓国が経験した、低開発から経済成長へ、権威主義体制から民主政への「移行モデル」、つまり「東アジアモデル」が有効である。
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