研究課題/領域番号 |
08208109
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
細田 衛士 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (80137976)
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研究分担者 |
橋本 芳一 慶應義塾大学, 地域研究センター, 客員所員
香川 順 東京女子医科大学衛生学, 公衆衛生学教室, 教授 (90055955)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 中国内陸部 / 環境・経済 / 二酸化硫黄 / 人体影響 / 簡易測定法 |
研究概要 |
中国内陸部の環境と経済発展の調和を実現ための共同研究の一環として、本研究では環境の総合的研究を行うと共に経済発展の環境影響についても調査研究を行っている。本年度は、経済解析の分野では主要な成果は主要環境汚染産業についての二酸化硫黄排出量のデータを収集して解析を開始した。環境汚染の人体影響の調査面では、鞍山市において年平均値を指標にして高度汚染地区(0.037ppm)、中汚染地区(0.027ppm)および低汚染地区(0.014ppm)を選択し、各地区内の小学校の学童4318人およびその両親を対象として健康影響調査を開始した結果、各種呼吸器症状の有症率は持続性咳は男児6.4%、女児5.0%、持続性ゼロゼロは5.2%と3.5%、喘鳴2.1%と1.7%、喘息様症状・現在は0.9%と0.3%であった。成人8256人の解析では、持続性セキ・タンの有症率は男子の非喫煙者は0.7%、現喫煙者は2.6%、女子では1.6%と6.5%であった。一方、喘息様症状・現在は男子は0.0%と0.1%、女子では0.8%と0.8%であった。大気汚染の簡易計測法では現地における測定設備の整備を7割程度終了し、SO_2およびNO_2の測定法についての測定精度を検討中である。また、大気汚染ガスの吸収剤については、中国全土で使用するためには低温度の吸収効率の不足が認められたので、吸収剤を検討中である。また、大気汚染物質を先駆物質とする酸性雨の発生状態を調査するために成都市および周辺地域における酸性雨のデータを収集中である。
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