研究課題/領域番号 |
08209105
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京国際大学 (1999) 一橋大学 (1996-1998) |
研究代表者 |
松田 芳郎 東京国際大学, 経済学部, 教授 (30002976)
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研究分担者 |
濱砂 敬郎 九州大学, 経済学部, 教授 (70039791)
伴 金美 大阪大学, 経済学部, 教授 (30027578)
美添 泰人 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80062868)
松井 博 総務庁統計センター, 管理部管理課, 教授 (50282588)
安田 聖 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70115955)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
143,700千円 (直接経費: 143,700千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 46,600千円 (直接経費: 46,600千円)
1997年度: 45,300千円 (直接経費: 45,300千円)
1996年度: 48,800千円 (直接経費: 48,800千円)
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キーワード | ミクロ統計データ / 秘匿方法 / 統計法 / 統計報告調整表 / 社会変動 / 世帯 / 事業所 / 企業 / 統計報告調整法 |
研究概要 |
統計データの公表形態は、欧米諸国に於いて1980年代に大きな変化がおき、ミクロ・データとして統計調査結果を解析することが可能になってきた。このような研究状況に対応するために、理論的検討と、実際のミクロ・データの使用実験を行うことと社会制度面の検討を行うことが、本研究の過去3ヶ年の課題であった。 日本における統計法の制約下で、平成10年度迄に総括班は、13研究班の要請を集約して5省庁17調査について、総務庁長官に「目的外使用申請」を行い、データ処理センターとして活動し、処理結果を各班にフィードバックした。これは、いわゆるオーダー・メイド集計に相当する。平成11年度は、とりまとめのため総括班のみが補助金を受けて残っているので平成10年度申請の目的外の利用期間内は、旧各班の要求に対応して、計算結果の還元サービスを行った。平成11年度は、より柔軟な使用を可能にする1/2抽出のリサンプリングデータを全国消費実態調査と就業構造基本調査について編成し公募した研究者全18人に対して、目的外使用を申請し、その許可を受けてデータを提供し総括班では、リサンプリングデータと原データとの対比実験を行っている。 このデータ処理の結果および処理要求に関しては、データの秘密保持を保ったうえで各研究班相互を計算機ネットワーク化して計算結果等の情報を流通させることが必要であり、そのためのシステムを開発し、実用化した。 各国でのミクロデータの相互利用状況と、そのため社会的機構整備の検討を、さらに追加的な海外の状況調査により実現し、最新のミクロ・データ公開方法を調査した。 また(A01)理論的検討、計算技法の検討、(A02)ミクロ・データ利用の社会制度上の問題、(A03)社会経済ミクロ・データの分析実験という三つの研究主題の下に、最終の全体研究集会を開催し、平成10年度から継続の目的外使用の研究成果の相互交流を行った。また、目的外使用を許可された省庁に対して平成11年7月2日、5日の両日を使用して成果の総合報告会を開催した。過去3ヶ年の和文・英文の報告書を含めて再編成し、中途参入・中途退出の班を含めて、プロジェクト全体の研究成果報告書を作成し、さらに統計情報研究開発センターの厚意により市販本として刊行した。また研究成果を全5巻のミクロ統計講座としてとりまとめ、成果刊行費の助成を受けてその第1-3巻を刊行した。
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