研究課題/領域番号 |
08209201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
六浦 光一 信州大学, 経済学部, 教授 (00106147)
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研究分担者 |
秋月 治 群馬工業高等専門学校, 電子情報工学科, 講師 (50212428)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
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キーワード | 情報セキュリティ / 統計データベースセキュリティ / データ暗号化 |
研究概要 |
個票データの情報秘匿とミクロ統計分析の精緻化は、互いに相矛盾する要因である。このような状況において.オーソライズされた利用者のプライオリティに準じ、個票データへのアクセスレベルを階層的に設定し、アクセスを許可することは、より柔軟な利用に道を開くものでる。本研究の本年度の目的は、標記データベース構築のための、情報セキュリティ全般及び統計データ固有のセキュリティに関する基礎技術調査を実施することにある。上記研究目的に沿い、情報セキュリティ技術全般の調査を秋月(群馬高専)が行い、データベース及び統計情報セキュリティに関しては六浦(信州大学)が実施した。これらの調査により、情報セキュリティ確保のためのアーキテクチャ及びその構成要素の概要が明らかになった。情報セキュリティの確保は、以下の5段階のレベルを有している。すなわち、(1)物理的セキュリティ、(2)ネットワークセキュリティ、(3)OSセキュリティ、(4)DBMSセキュリティ、(5)データ暗号化である。セキュリティの強度は、(1)から(5)を含むにつれて強化される。さらに、データベースセキュリティ及び統計情報セキュリティを侵害する要因と対応策の詳細も併せて調査され、各種技術が体系的に整理された。データのセキュリティを侵す問題は、その侵害者のクリティカルデータへの論理的距離により、次の4段階に分類される。すなわち、(1)データの盗聴、(2)サーバへの侵入、(3)不適切な利用者、(4)不適切な処理結果である。これらに対し利用されているセキュリティ技術は、概ね、(a)認証技術、および(b)暗号技術の2つである。さらに、統計データベースに対する固有のセキュリティ技術としては、集計結果からの個別データの漏洩を防止するための、(c)query制御技術が検討されている。以上の調査成果により、標記データベース構築の基礎技術調査が完了した。
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