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アドベクション優勢円盤(降落円盤)の線スペクトル

研究課題

研究課題/領域番号 08212205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪教育大学

研究代表者

福江 純  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (80173326)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードブラックホール / 活動銀河 / X線星 / 降着円盤 / 宇宙ジェット / 高エネルギー天文学
研究概要

本研究では、最近注目を浴びている、アドベクション優勢円盤モデル(『降落円盤』)と輻射場の抵抗によってガスが落下するモデル(『β円盤』)を念頭に置き、降着円盤の回転則がケプラー回転からずれた場合や、降着円盤の上下に高温のコロナが存在する場合、さらに降着円盤から風が吹いている場合などについて、モデルの構築や、輝線スペクトルのモデル計算を行った。
当初の目標にしたがって、以下のような研究が行われた。
(1)“降落円盤(advection-dominated disk)"のモデルとしてNarayan and Yi(1994)を、また、“β円盤(radiation-dragged disk)"のモデルとしてFukue and Umemura(1995)を使い、これらのダイナミカルなモデルの速度場や温度・密度分布を用いて、非相対論的な範囲でさまざまなパラメータの組み合わせに対して、輝線プロファイルを計算した。おおむねダブルピークのプロファイルになるが、ケプラー円盤の場合より幅は狭くなることがわかった。
(2)降着円盤の輻射場と中心星の輻射場にさらされた降着円盤コロナのモデルを構築し、また輝線プロファイルをモデル計算した。さらにX線衛星ASCAで観測されたMCG-6-30-15の非対称なプロファイルと比較し、ベストフィッティングを求めた。
(3)降着円盤の輻射場によって駆動される風について、輻射場の抵抗の影響を考慮しながら、相対論的効果に関してv/cの1次のオーダーまで自己無矛盾に調べ、風の吹き出す条件を求めた。降着円盤の光度が中心天体のエディントン光度の80%ぐらい以上だと、降着円盤のもっとも明るい内縁付近から風が吹き出すことがわかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Fukue,J: "Relativistic Radiatioe Winds from an Acoetim Disk under Rodaftim Drog" Publ.Astrom Soc.Japen(PASJ). 48.4. 631-638 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tajima Y.& Fukue J: "Rediatire Disk Winds Wude-Radiodim Drog" PASJ. 48.4. 529-534 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Watanabe Y.& Fukue J: "Accretion-Disk Corona Aducted by Externel Radiation Drog I" PASJ. 48.6. 841-848 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Watanabe Y & Fukue J: "Accretion-Disk Carona Adeaded by Extemel Radedim-Drog II" PASJ. 48.6. 849-855 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kato.S.etal.(ed): "Physics of Accretion Disks" Gordon and Breach Science Dublishers, 332 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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