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陽子過剰核の構造と崩壊に関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08213202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

小川 建吾  千葉大学, 理学部, 教授 (40011639)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード陽子過剰核 / 殻模型 / 高スピンアイソマ-
研究概要

1.A=145領域の陽子過剰核における高スピンアイソマ-の理論的研究
最近郷農氏(九大理)らが発見した^<145>Smの励起エネルギー3.921MeVのJ=27/2^+長寿命状態を理論的に研究した。
本研究においては^<146>Gdを2重閉殻核とみなし^<145>Smを殻模型にもとづき微視的に記述した。すなわち陽子配位として(0g_<7/2>1d_<5/2>)^<-2>+(0g_<7/2>1d_<5/2>)^<-3>(0h_<11/2>)^1を、中性子配位として(1f_<7/2>,0h_<9/2>)を仮定した。2体の有効相互作用としては、陽子間については^<144>Smの低い励起状態スペクトルを陽子-中性子間については^<146>Euの低い励起状態スペクトルをそれぞれ再現するような現象論的ポテンシャルを採用した。
計算の結果、従来の理論では再現出来なかったE(J=27/2^+)-E(J=27/2^+)〜0.5MeVのエネルギー差の再現に成功し、理論的にも^<145>Smのアイソマ-のスピンはJ=27/2^+であることを初めて示すことか出来た。
これは当初計画しなかった研究で、最近の実験的研究の進展に応じたもので、いわば萌芽的研究である。今後計算をさらに信頼あるものにし、論文にまとめる予定である。
2.^<100>Sn領域の陽子過剰核の性質。
平成7年度に引き続いて^<100>Sn領域での粒子相関を正確に記述するために軽い錫アイソトープの低い励起状態を(1d_<5/2>,0g_<7/2>,1d_<3/2>,0h_<11/2>,2s_<1/2>)^<N-50>配位で記述し、現在原子力研究所で進行中の^<104,105,106,107>Snの実験データの解析を行った。V=7の高セニオリティ状態の出現など興味ある事実が判明した。電磁遷移に関する一部は論文として発表した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Ishii: "Magnetic Properties of ^<104-108>Sn-Experiments and Calculations-" New Perspestive in Nuclear Structure (World Scientific). 159-168 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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