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光誘起電子移動の分子サイズ効果

研究課題

研究課題/領域番号 08218253
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北里大学

研究代表者

菊地 公一  北里大学, 理学部, 教授 (10004433)

研究分担者 佐藤 千佳  北里大学, 理学部, 講師 (50265732)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード電子移動 / 蛍光消光 / 電荷効果 / サイズ効果 / フリーラジカル / エキシプレックス / 電荷移動 / アセトニトリル
研究概要

電子移動に起因する蛍光消光機構が電子移動反応の自由エネルギー変化△Gの値に依存するという新しい概念に基づいて、消光機構の△G依存性およびラジカル対内逆電子移動に対する(1)分子の持つ電荷の影響と(2)分子のサイズの影響を調べた。
(1)蛍光体として芳香族化合物を、消光剤として2荷の正電荷をもつイオンを用いた系と、蛍光体として1荷の正電荷をもつN-メチルアクリジニウムイオンを、消光剤として芳香族化合物を用いた系の二つの系について、消光機構とラジカル対内逆電子移動に対する分子の持つ電荷の影響を調べた。その結果、(i)消光機構の△G依存性とラジカル対内逆電子移動に対して電荷の影響は無いこと、(ii)電荷の影響は、ラジカル対が解離してフリーラジカルを生成する過程に現れること を見いだした。
(2)蛍光体として芳香族化合物を、消光剤として1荷の負電荷をもつ3原子から成るチオシアン酸イオンを用いて、消光機構とラジカル対内逆電子移動に対する分子のサイズの影響を調べた。その結果、(i)消光機構は△G>-1.0eVのときエキシプレックス形成、△G>-1.0eVのとき長距離電子移動であること、(ii)消光機構の切替が起こる△Gの値が、蛍光体と消光剤が共に芳香族分子の場合の-0.5eVから大きく負の側に変化した理由は、分子サイズの小さい3原子イオンを消光剤として用いたため、溶媒分子の再配向エネルギーが増加し、正常領域における長距離電子移動速度が減少したとして説明できること、(iii)2原子分子である酸素分子を消光剤として用いた場合、再配向エネルギーがさらに大きくなるため、消光機構の切替が起こる△Gの値はさらに大きく負の側に移動するので、蛍光消光は専らエキシプレックス形成によって起こること を見いだした。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤千佳: "New Aspects on Fluorescence Quenching by Molecular Oxygen.2. Inhibition of Long-Distance Electron Transfer in Acetonitrile" The Journal of Physical Chemistry. 99・46. 16925-16931 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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